高妻山

新潟県と長野県に跨る山

高妻山(たかつまやま)は、新潟県妙高市長野県長野市に跨る標高2,353 mの山。戸隠連峰の最高峰で戸隠裏山の一峰。日本百名山のひとつ。別名「戸隠富士」。

高妻山
火打山から望む高妻山
標高 2,353 m
所在地 日本の旗 日本
新潟県妙高市
長野県長野市
位置 北緯36度48分00秒 東経138度03分07秒 / 北緯36.80000度 東経138.05194度 / 36.80000; 138.05194座標: 北緯36度48分00秒 東経138度03分07秒 / 北緯36.80000度 東経138.05194度 / 36.80000; 138.05194
山系 戸隠連峰
高妻山の位置(日本内)
高妻山
高妻山の位置
プロジェクト 山
テンプレートを表示
めのう山頂上から望む高妻山(右)と戸隠連峰(左)

古くは山岳宗教の修行僧が入った山で、その名残として各所に小さな石仏とともに地名が残っている。一不動、二釈迦、三文殊、四普賢、五地蔵、六弥勒、七観音、八薬師、九勢至と続き、十阿弥陀を経てで山頂に到る[1]

主な登山ルート

編集

戸隠キャンプ場から一不動避難小屋を経て山頂へ至るルートがあり[2]昭文社発行の『山と高原地図 18.妙高・戸隠・雨飾』の設定コースタイムでは麓から山頂までは4時間以上の行程である。なお、戸隠山へも縦走路が延びている。

2001年10月、戸隠キャンプ場から五地藏山へ至る尾根を経路とする新たな登山道(弥勒尾根新道)が整備され、戸隠キャンプ場から一不動避難小屋を経由せず五地藏山を経て高妻山へ至るルートをとることも可能になった[2]。この登山道は、従来の一不動経由の登山道に比べて危険箇所が少なく、山頂までの所要時間も短縮することができる[2]。ただし尾根道であるため、道中に水場はない。

長野県発行の信州山のグレーディング[3]では4Dとなっており、「1泊以上が適当・危険箇所が多い」に分類されているが、ルート中に宿泊施設がないため、初心者や体力に自信のない人は入山を控えるべきである。

ギャラリー

編集

周辺にある避難小屋

編集
 
一不動避難小屋
  • 一不動避難小屋(無人)
    • 平常時の宿泊用ではなく、緊急用の避難小屋と位置づけられている[4]

三角点

編集

江戸期以前に認識されていたピーク(頂上部)[5]と、2011年時点における国土地理院地形図の高妻山・乙妻山・両界山の名称とピーク(頂上部)は相違しているとされる[6]。これは、高妻から両界山に至る尾根上に幾つもピークがあるが、高妻山と池の位置は正確なので、乙妻山や両界山のピークなどがずれていることを根拠としている。

近隣の山

編集

脚注

編集
  1. ^ 高妻山”. 林野庁関東森林管理局 (2023年11月12日). 2023年11月12日閲覧。
  2. ^ a b c 新道(高妻山登山道)開設のお知らせ - 長野市(2012年11月1日更新、2013年4月29日閲覧、アーカイブ版)
  3. ^ 信州山のグレーディング”. 長野県. 2021年5月27日閲覧。
  4. ^ 戸隠連峰に登山される皆さまへ - 長野市(2011年10月1日更新、2013年4月29日閲覧、アーカイブ版)
  5. ^ 『戸隠村の石造文化』 発行:戸隠村教育委員会・戸隠村地質化石館、2004年
  6. ^ 虚空蔵山”. 戸隠高原お山の宿 ぴぁろっきー. 2015年5月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年9月26日閲覧。

関連項目

編集

外部リンク

編集
  • 高妻山(信州山岳ガイド) - 信濃毎日新聞
  NODES