1959年の映画
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出来事
編集→「1959年 § できごと」も参照
世界
編集- 1月22日 - 英国、フリー・シネマの1本『年上の女』(ジャック・クレイトン監督)公開[1]。5月28日、同じくフリー・シネマの1本『怒りを込めて振り返れ』(トニー・リチャードソン監督)公開[1][2]。
- 3月11日 - フランス、ヌーヴェルヴァーグを代表する作品『いとこ同志』(クロード・シャブロル監督)公開[1][3]。5月4日、同じくヌーヴェルヴァーグを代表する作品『大人は判ってくれない』(フランソワ・トリュフォー監督)公開[4][1]。
- 5月 - 第12回カンヌ国際映画祭で『白鷺』の衣笠貞之助監督が特別表彰[5][注 1]、アラン・レネ監督の日仏合作『二十四時間の情事』が国際映画批評家連盟賞と映画テレビ作家協会賞を受賞[8][7]。
- 5月4日 - 第6回アジア映画祭がマレーシアのクアラルンプールで開催(8日まで)[9]。
- 7月 - スペインの第7回サン・セバスティアン国際映画祭で五所平之助監督『蟻の街のマリア』がカトリック賞受賞[10]。
- 7月8日 - 第9回ベルリン国際映画祭で黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』が銀熊賞 (監督賞)[9]と国際評論家連盟賞を受賞[11][注 2]。『裸の太陽』(家城巳代治監督)が青年映画賞を受賞[12]。
- 8月 - 第1回モスクワ国際映画祭(英語版)で島耕二監督『いつか来た道』が審査員特別賞受賞[13][注 3]、木村荘十二監督『千羽鶴』[14]が平和委員会特別賞受賞[13]。
- 10月 - 日映新社の記録映画『花嫁の峰 チョゴリザ』[15]、伊トレント国際山岳映画祭シャクナゲ賞(第2位)受賞[16]。
- 月日不詳
日本
編集- 1月
- 1月14日 - 日本映画製作者連盟の映画製作部会、専属俳優のテレビ出演許可制を強化する[6][18]。
- 1月15日 - 小林正樹監督『人間の條件 第一・二部』公開[1][19]。
- 1月26日 - 東宝、撮影所現像課を分離し、キヌタ・ラボラトリーを設立[18]。
- 2月
- 3月
- 4月
- 5月
- 5月2日 - 松竹セレクト国際映画設立[16]。
- 5月8日 -東映テレビ映画が第二東映に改称し、製作開始[12][7][6]。
- 5月26日 - 1964年のオリンピック開催地が東京に決まる[9]。
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 10月
- 11月
- 12月
日本の映画興行
編集配給会社 | 年間配給収入
(単位:百万円) |
前年対比 |
---|---|---|
松竹 | 5,386 | 110.4% |
東宝 | 4,599 | 94.0% |
大映 | 4,709 | 88.2% |
新東宝 | 2,064 | 104.9% |
東映 | 8,557 | 108.2% |
日活 | 5,542 | 111.5% |
- 出典: 東宝 編『東宝75年のあゆみ 1932 - 2007 資料編』(PDF)東宝、2010年4月、48頁。
各国ランキング
編集日本配給収入ランキング
編集順位 | 題名 | 配給 | 配給収入 |
---|---|---|---|
1 | 任侠中仙道 | 東映 | 3億5091万円 |
2 | 日本誕生 | 東宝 | 3億4432万円 |
3 | 血斗水滸伝 怒涛の対決 | 東映 | 3億1019万円 |
4 | 世界を賭ける恋[40] | 日活 | 2億7789万円 |
5 | 男が命を賭ける時[41] | 日活 | 2億6937万円 |
6 | 鉄火場の風[42] | 日活 | 2億4335万円 |
7 | 人間の條件 第三・四部 | 松竹 | 2億3479万円 |
8 | 水戸黄門 天下の副将軍 | 東映 | 2億2581万円 |
9 | 男なら夢をみろ[43] | 日活 | 2億0647万円 |
10 | 天と地を駈ける男[44] | 日活 | 1億9652万円 |
- 出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、158頁。ISBN 978-4873767550。
順位 | 題名 | 製作国 | 配給 | 配給収入 |
---|---|---|---|---|
1 | リオ・ブラボー | ワーナー・ブラザース | 1億8665万円 | |
2 | 大いなる西部 | 松竹/ユナイテッド・アーティスツ | 1億8428万円 | |
3 | 騎兵隊 | ユナイテッド・アーティスツ | 1億7401万円 | |
4 | ワーロック | 20世紀フォックス | 1億3619万円 | |
5 | 北北西に進路を取れ | MGM | 1億3234万円 | |
6 | 連邦警察[45] | ワーナー・ブラザース | 1億1395万円 | |
7 | ベン・ハー | MGM | 1億1275万円 | |
8 | 大海賊[46] | パラマウント映画 | 1億0950万円 | |
9 | ソロモンとシバの女王 | ユナイテッド・アーティスツ | 1億0168万円 | |
10 | 白銀は招くよ![47] | 東和 | 9848万円 |
- 出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、159頁。ISBN 978-4873767550。
日本公開作品
編集→詳細は「1959年の日本公開映画」を参照
受賞
編集- 第32回アカデミー賞
- 作品賞 - 『ベン・ハー』 - メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
- 監督賞 - ウィリアム・ワイラー - 『ベン・ハー』
- 主演男優賞 - チャールトン・ヘストン - 『ベン・ハー』
- 主演女優賞 - シモーヌ・シニョレ - 『年上の女』
- 助演男優賞 - ヒュー・グリフィス - 『ベン・ハー』
- 助演女優賞 - シェリー・ウィンタース - 『アンネの日記』
- 第17回ゴールデングローブ賞
- 作品賞 (ドラマ部門) - 『ベン・ハー』
- 主演男優賞 (ドラマ部門) - アンソニー・フランシオサ - 『果てしなき夢』
- 主演女優賞 (ドラマ部門) - エリザベス・テイラー - 『去年の夏 突然に』
- 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門) - 『お熱いのがお好き』、『ボギーとベス』(タイ)
- 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - ジャック・レモン - 『お熱いのがお好き』
- 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門): マリリン・モンロー - 『お熱いのがお好き』
- 監督賞 - ウィリアム・ワイラー - 『ベン・ハー』
- 第25回ニューヨーク映画批評家協会賞 - 『ベン・ハー』
- 第12回カンヌ国際映画祭
- 第20回ヴェネツィア国際映画祭
- 第9回ベルリン国際映画祭
- 金熊賞 - 『いとこ同志』 - クロード・シャブロル監督、 フランス
- 第10回ブルーリボン賞
- 第33回キネマ旬報ベスト・テン
- 第14回毎日映画コンクール
- 日本映画大賞 - 『キクとイサム』
生誕
編集- 1月13日 - 太川陽介、 日本、俳優
- 1月14日 - 吉田鋼太郎、 日本、俳優
- 1月16日 - 池上季実子、 日本、女優
- 1月17日 - 山口百恵、 日本、元女優・歌手
- 1月21日 - 京本政樹、 日本、俳優
- 1月22日 - リンダ・ブレア、 アメリカ合衆国、女優
- 2月12日 - 岡田奈々、 日本、女優・歌手
- 2月20日 - モロ師岡、 日本、俳優
- 2月22日 - カイル・マクラクラン、 アメリカ合衆国、俳優
- 3月6日 - トム・アーノルド、 アメリカ合衆国、俳優・コメディアン
- 3月8日 - エイダン・クイン、 アイルランド アメリカ合衆国、俳優
- 3月15日 - レニー・ハーリン、 フィンランド、映画監督・プロデューサー
- 3月18日 - リュック・ベッソン、 フランス、映画監督・プロデューサー
- 3月18日 - アイリーン・キャラ、 アメリカ合衆国、女優・歌手
- 3月22日 - マシュー・モディーン、 アメリカ合衆国、俳優
- 3月23日 - キャサリン・キーナー、 アメリカ合衆国、女優
- 3月23日 - 伊倉一恵、 日本、声優
- 4月15日 - エマ・トンプソン、 イングランド、女優
- 4月17日 - ショーン・ビーン、 イングランド、俳優
- 4月19日 - 根本りつ子、 日本、女優
- 6月11日 - ヒュー・ローリー、 イングランド、俳優
- 6月22日 - ウェイン・フェダーマン、 アメリカ合衆国、俳優・コメディアン
- 6月17日 - 矢尾一樹、 日本、声優
- 6月30日 - ヴィンセント・ドノフリオ、 アメリカ合衆国、俳優
- 7月12日 - 片平なぎさ、 日本、女優・歌手
- 7月16日 - 古手川祐子、 日本、女優
- 7月26日 - ケヴィン・スペイシー、 アメリカ合衆国、俳優
- 8月10日 - ロザンナ・アークエット、 アメリカ合衆国、女優
- 8月14日 - マーシャ・ゲイ・ハーデン、 アメリカ合衆国、女優
- 8月24日 - 雨宮慶太、 日本、映画監督
- 8月29日 - レベッカ・デモーネイ、 アメリカ合衆国、女優
- 9月2日 - 中島哲也、 日本、映画監督
- 9月5日 - グレアム・ヨスト、 カナダ、脚本家
- 9月9日 - エリック・セラ、 フランス、作曲家
- 10月21日 - 渡辺謙、 日本、俳優
- 11月10日 - 原日出子、 日本、女優
- 11月11日 - 田中美佐子、 日本、女優
- 11月14日 - ポール・マッギャン、 イギリス、俳優
- 11月19日 - アリソン・ジャニー、 アメリカ合衆国、女優
- 11月28日 - ジャド・ネルソン、 アメリカ合衆国、俳優
- 12月13日 - ジョニー・ウィッテカー、 アメリカ合衆国、俳優
- 12月29日 - パトリシア・クラークソン、 アメリカ合衆国、女優
- 12月31日 - ヴァル・キルマー、 アメリカ合衆国、俳優
- 12月31日 - 高樹澪、 日本、女優
死去
編集日付 | 名前 | 国籍 | 年齢 | 職業 | |
1月 | 18日 | 竹内良一 | 日本 | 55 | 俳優 |
21日 | セシル・B・デミル | アメリカ合衆国 | 77 | 映画監督・プロデューサー | |
2月 | 1日 | マダム・サル・テ・ワン | アメリカ合衆国 | 85 | 女優 |
4日 | ウナ・オコナー | アイルランド | 78 | 女優 | |
5日 | グウィリ・アンドレ | デンマーク | 51 | 女優 | |
3月 | 3日 | ルー・コステロ | アメリカ合衆国 | 52 | コメディアン・俳優 |
6月 | 16日 | ジョージ・リーヴス | アメリカ合衆国 | 45 | 俳優 |
18日 | エセル・バリモア | アメリカ合衆国 | 79 | 女優 | |
8月 | 6日 | プレストン・スタージェス | アメリカ合衆国 | 60 | 映画監督 |
9月 | 12日 | 日守新一 | 日本 | 52 | 俳優 |
10月 | 14日 | エロール・フリン | オーストラリア | 50 | 俳優 |
23日 | イェルダ・ルンドクヴィスト | スウェーデン | 88 | 女優 | |
11月 | 20日 | シルヴィア・ロペス | フランス | 27-28 | 女優 |
25日 | ジェラール・フィリップ | フランス | 36 | 俳優 |
映画デビュー
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f g h 石原良太 1986, p. 89.
- ^ “怒りを込めて振り返れ (1959) - Release info” (英語). IMDb. 2023年11月3日閲覧。
- ^ “いとこ同志 (1959) - Release info” (英語). IMDb. 2023年11月8日閲覧。
- ^ “大人は判ってくれない (1959) - Release info” (英語). IMDb. 2023年11月8日閲覧。
- ^ “Teinosuke Kinugasa Awards”. IMDB. Amazon.com. 2019年9月18日閲覧。
- ^ a b c d e f g 松竹 1985, p. 684.
- ^ a b c d e f g h i j 谷川 1993, p. 134.
- ^ “二十四時間の情事(1959)”. allcinema. スティングレー. 2019年9月18日閲覧。
- ^ a b c d e f 東宝 1982b, p. 83.
- ^ a b c d e f g 松竹 1985, p. 685.
- ^ “ベルリン国際映画祭 1959年・第9回”. allcinema. スティングレー. 2019年9月18日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 東映 1992, p. 28.
- ^ a b c d e f g h 東宝 1982b, p. 84.
- ^ “千羽鶴(1958)”. キネノート. キネマ旬報社. 2019年12月18日閲覧。
- ^ “花嫁の峰 チョゴリザ”. KINENOTE. キネマ旬報社. 2023年11月18日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 東宝 2010b, p. 212.
- ^ “文化交流協定”. コトバンク. 2023年11月5日閲覧。 “その一例が 1958年1月に締結された米ソ間の「文化,技術,教育に関する米ソ協定」である。”
- ^ a b c d e f 東宝 1982b, p. 82.
- ^ “映画 人間の條件 第1部純愛篇/第2部激怒篇 (1959)”. allcinema. スティングレー. 2024年4月24日閲覧。
- ^ “『日本映画監督協会の五〇年』(50年史)”. 日本映画監督協会公式サイト. 日本映画監督協会. 2019年9月17日閲覧。 “新東宝の無断改変改題再上映”
- ^ “映画 二十四時間の情事 (1959)”. allcinema. スティングレー. 2024年4月24日閲覧。
- ^ 東映 1992, pp. 28–29.
- ^ 東映 1992, p. 29.
- ^ “日本大百科全書(ニッポニカ)の解説 映倫”. コトバンク. 2019年10月5日閲覧。 “1959年には映画倫理規程を改定した。”
- ^ 斉藤 2009, p. 56.
- ^ a b “沿革”. 日活公式サイト. 日活. 2020年4月1日閲覧。
- ^ 東映 1992, p. 24.
- ^ 東宝 2010b, pp. 212–213.
- ^ “日本誕生”. キネノート. キネマ旬報社. 2019年12月18日閲覧。
- ^ “高橋 貞二(タカハシ テイジ)とは”. コトバンク. 日外アソシエーツ『新撰 芸能人物事典 明治 - 平成』(2010年刊). 朝日新聞社. 2019年12月18日閲覧。
- ^ 東宝 1982b, p. 85.
- ^ 東宝 2010b, p. 213.
- ^ “少年猿飛佐助”. 東映アニメーション公式サイト. 東映アニメーション. 2023年3月21日閲覧。
- ^ 東映 1992, pp. 28, 30.
- ^ 東映 1992, p. 30.
- ^ 角川春樹、藤岡和賀夫、阿久悠『ザ・ブーム』角川書店、1982年1月25日、210頁。
- ^ “小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
- ^ “主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年)” (Excel). 統計局. 2016年8月3日閲覧。
- ^ a b “過去データ一覧”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2016年8月2日閲覧。
- ^ “世界を賭ける恋”. 日活. 2018年7月29日閲覧。
- ^ “男が命を賭ける時”. 日活. 2018年7月29日閲覧。
- ^ “鉄火場の風”. 日活. 2018年7月29日閲覧。
- ^ “男なら夢をみろ”. 日活. 2018年7月29日閲覧。
- ^ “天と地を駈ける男”. 日活. 2018年7月29日閲覧。
- ^ 連邦警察 - allcinema
- ^ 大海賊 - allcinema
- ^ 白銀は招くよ!/ザイラーと十二人の娘 - allcinema
参考文献
編集- 石原良太 編『映画賞・映画祭日本・外国受賞作品大全集 : 栄光と虚栄・アカデミー賞からヨコハマ映画祭』芳賀書店、1986年6月。ISBN 4-8261-0520-7。
- 斉藤守彦『映画館の入場料金は、なぜ1800円なのか?』ダイヤモンド社、2009年11月27日。ISBN 978-4-478-01134-8。
- 松竹『松竹九十年史』松竹、1985年12月。全国書誌番号:87001945。
- 谷川義雄『年表・映画100年史』風濤社、1993年5月。ISBN 4-89219-113-2。
- 東映『クロニクル東映-II 1947-1991』東映、1992年10月。全国書誌番号:93017746。
- 東宝『東宝五十年史』東宝、1982年11月。全国書誌番号:83041631。
- 渋沢社史データベース版(1982年11月刊行本が底本)
- 東宝 編『東宝75年のあゆみ ビジュアルで綴る3/4世紀 1932 - 2007』東宝、2010年4月。
- 東宝 編『東宝75年のあゆみ 1932 - 2007 資料編』(PDF)東宝、2010年4月。