2017年中国大洪水
2017年中国大洪水は、2017年6月22日から7月にかけて中国の中南部で豪雨により発生した大規模な洪水。主な被災地は広東省、広西チワン族自治区、湖南省、湖北省、江西省、江蘇省、安徽省、浙江省、河南省、山東省であり、湖南省は被害の最も深刻な地域である。中国全土で60以上の河川が警戒水位を超えて、洪水による死者は少なくとも90名に達し、損害額はおよそ250億人民元に達した[1]。
被害
編集- 湖南省
- 7月1日、湖南省の民政部門による統計によれば、この豪雨により、湘西州、懐化市、益陽市など11市州16個所が被災した。合わせて7人が死亡、1人が行方不明、被害を受けた人は115.9万人に上った。8.2万人が一時避難し、生活救助が必要な人は3.8万人にのぼった。976戸1004間の家屋が倒壊し、969戸2172間が重度な損害、12725戸26799間が軽度な損害を受けた。農地の被害面積は9.08万haであり、うち収穫が不可能な農地の面積は1.14万haである。洪水による直接な経済損失は19.3億元である[4]。また、省内の湘江、瀏陽河、撈刀河、潙水河、資江、沅江など主な河川の水位は警戒水位を超えた[5]。また、7月1日に市内で陣頭指揮を行っていた湘郷市政治協商会議の劉鶴群副主席が洪水に押し流されて死亡した[要出典]。
脚注
編集- ^ “中国 大雨で洪水など相次ぐ 少なくとも56人死亡”. nhk. (2017年7月4日)
- ^ “長江2017年第1号洪水正在形成 湖南334万人受災” (中国語). 環球時報. (2017年7月2日)
- ^ a b “今年長江“一号洪水”已形成 湖南超400万人受災” (中国語). sina. (2017年7月2日)
- ^ “湖南降雨致7死1失踪 6月平均雨量破歴史極値” (中国語). 中国網. (2017年7月1日)
- ^ “湖南瀏陽河部分堤段発生潰口 人員已全部疏散” (中国語). sina. (2017年7月3日)
- ^ “江西暴雨7人死亡” (中国語). 163.com. (2017年6月26日)