EIZO
日本の映像機器メーカー
EIZO株式会社(エイゾー、英: EIZO Corporation)は、ディスプレイ装置専業メーカー。EIZOブランドのディスプレイ装置を製造、販売している。本社所在地は石川県白山市下柏野町153。東京証券取引所プライム市場上場。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
略称 | EIZO |
本社所在地 |
日本 〒924-8566 石川県白山市下柏野町153番地 北緯36度29分40.6秒 東経136度31分56.4秒 / 北緯36.494611度 東経136.532333度座標: 北緯36度29分40.6秒 東経136度31分56.4秒 / 北緯36.494611度 東経136.532333度 |
設立 | 1968年3月6日 |
業種 | 電気機器 |
法人番号 | 8220001009300 |
事業内容 | コンピュータ用ディスプレイ |
代表者 | 実盛祥隆(代表取締役社長) |
資本金 | 44億2574万円 |
発行済株式総数 | 21,981,160株 |
売上高 |
連結:800億49百万円 (2023年3月期) |
営業利益 |
連結:50億2百万円 (2023年3月期) |
経常利益 |
連結:61億26百万円 (2023年3月期) |
純利益 |
連結:46億71百万円 (2020年3月期) |
純資産 |
連結:1205億80百万円 (2023年3月31日現在) |
従業員数 |
連結:2,313名、単体:984名 (2023年3月31日現在) |
決算期 | 毎年3月31日 |
主要株主 |
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 12.57% 日本カストディ銀行(信託口)10.40% 北陸銀行 4.07% 北國銀行 3.86% 村田ヒロシ 3.20% 佐々木嘉樹 2.77% ヒロアキコーポレーション 2.76% ハヅキコーポレーション 2.76% (2023年3月31日現在) |
主要子会社 | アイレムソフトウェアエンジニアリング株式会社 |
関係する人物 | 高嶋哲 |
外部リンク |
www |
主な事業・製品
編集映像表示システム
編集- ビジネス用途 - 金融機関、公共機関、文教施設、一般オフィス等での用途向け映像表示システム
- ヘルスケア市場向け - レントゲンやCT等の医用画像や電子カルテを表示する診断用途、検査装置の画面や手術室用モニター等の治療・処置用途向け映像表示システム
- クリエイティブワーク市場向け - 出版・印刷・写真編集等の静止画制作や映画・アニメーション・放送等の映像制作向け映像表示システム
- インダストリー市場向け - 航空管制、船舶、鉄道、監視、FA等の分野向け映像表示システム
アミューズメント用モニター
編集- パチンコ・パチスロ遊技機に搭載される液晶モニター
その他
編集- アミューズメント用ソフトウェアの委託開発、保守サービス
歴史
編集- 1967年(昭和42年)12月 ‐ 石川県七尾市に七尾電機株式会社設立。
- 1968年(昭和43年)3月 ‐ 石川県羽咋市に[注 1]羽咋電機株式会社を設立。後述する株式会社ナナオの前身となる。
- 1973年(昭和48年)3月 ‐ 七尾電機株式会社の事業の一部を移管し、電子機器の開発、生産、販売を開始。株式会社ナナオに商号変更。
- 1985年(昭和60年)
- 1990年(平成2年)11月 - 本社を石川県松任市(現・白山市)に移転。
- 1991年(平成3年)7月 ‐ 国内向けに「NANAO」ブランドにてコンピュータ用ディスプレイ装置を販売開始。
- 1993年(平成5年)12月 ‐ ISO9002認証取得。
- 1996年(平成8年)4月 ‐ 「NANAO」ブランドを「EIZO」ブランドへ統合。ブランドを「EIZO」に統一。
- 1997年(平成9年)9月 ‐ ISO9001認証取得。
- 1998年(平成10年)7月 ‐ ISO14001認証取得。
- 2002年(平成14年)3月 ‐ 東京証券取引所市場第二部上場。
- 2003年(平成15年)3月 ‐ 東京証券取引所市場第一部上場。
- 2005年(平成17年)4月 ‐ ISO13485認証取得。
- 2013年(平成25年)4月1日 - EIZO株式会社に商号変更[1]
- 2016年(平成28年)6月6日 - パナソニック ヘルスケア(現・PHC)の手術・内視鏡モニター事業を買収[2]。
- 2018年(平成28年)10月1日 - EIZOメディカルソリューションズ株式会社(イメーション株式会社の医療市場向けシステムインテグレーション事業を譲受)を吸収合併[3]。
グループ企業
編集日本国内のグループ会社
編集- EIZOサポートネットワーク株式会社
- カリーナシステム株式会社 - 2018年3月に買収
- アイレムソフトウェアエンジニアリング株式会社
- EIZOエムエス株式会社
- EIZOエンジニアリング株式会社
- EIZOエージェンシー株式会社
日本国外のグループ会社
編集- EIZO GmbH(ドイツ)- 2007年、Siemens AG (ドイツ) の医療市場向けモニター事業を譲受。
- EIZO Technologies GmbH(ドイツ)
- EIZO Rugged Solutions Inc.(アメリカ)- 2007年に買収した、航空管制用グラフィックスボードをてがける旧Tech Source, Inc.を社名変更。
- EIZO Display Technologies (Suzhou) Co., Ltd.(中国)
- EIZO Inc.(アメリカ)
- EIZO Nordic AB(スウェーデン)
- EIZO AG(スイス)- EXCOM.AG (スイス) のEIZO製品販売事業を株式取得により子会社化。
- EIZO Limited(イギリス)
- EIZO Europe GmbH(ドイツ)
- EIZO Austria GmbH(オーストリア)
その他
編集- ゲームソフトを手がけるアイレムソフトウェアエンジニアリングは、EIZOの100%出資子会社である。
- かつてはアイレムも子会社で、アーケードゲーム「R-TYPE LEO」は、旧ナナオが開発し、アイレムによって販売された。
- 「アウトラン」までのセガの体感ゲームには旧ナナオ製のモニターが使われており、経年劣化が発生し難かった[要出典]。
- アミューズメント向けの液晶ディスプレイはパチンコ台を製造している三洋物産へ納入している[4]。
受賞
編集- アカデミー科学技術賞
- 米アカデミー科学技術賞は2021年2月、カラーマネージメントモニター「
ColorEdge CGシリーズ」に内蔵された自動キャリブレーション技術の開発者4名(上野幸一、米光潤郎、作田淳治、中島賢人)に、技術貢献賞 (Technical Achievement Award) を授与すると発表した[5]。ほかに搭載された、画面表示の均一化を図るデジタルユニフォミティ補正回路や、他のソフトウェアとの連携を容易にするSDKの提供が評価された[6][7][8]。
- HPAアワード
- 2020年10月8日、米国のHPA (Hollywood Professional Association) 主催の「HPAアワード 2020」(HPA Awards 2020)において、4K HDRリファレンスモニター「ColorEdge PROMINENCE CG3146」が、優秀技術賞 (Engineering Excellence Award) を受賞した[9][8]。
- EISAアワード
関連項目
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “商号の変更及び定款の一部変更に関するお知らせ” (PDF). 株式会社ナナオ (2012年5月8日). 2015年2月13日閲覧。
- ^ “パナソニック ヘルスケア株式会社の手術・内視鏡用モニター事業買収に関するお知らせ” (PDF). EIZO株式会社 (2016年6月6日). 2016年8月20日閲覧。
- ^ “EIZOメディカルソリューションズ株式会社との吸収合併(簡易合併・略式合併)に関するお知らせ” (PDF). EIZO株式会社 (2018年6月21日). 2018年10月4日閲覧。
- ^ http://www.eizo.co.jp/ir/risk/
- ^ “SCIENTIFIC & TECHNICAL AWARDS 2020(Saturday, February 13, 2021)”. oscars.org(sci-tech). AMPAS (2021年2月). 2021年2月3日閲覧。
- ^ “「アカデミー科学技術賞」受賞”. EIZO. EIZO株式会社 (2021年2月3日). 2021年2月3日閲覧。
- ^ 『「アカデミー科学技術賞」を受賞』(プレスリリース)EIZO株式会社 企画部 マーケティングコミュニケーション課、2021年2月3日 。2021年2月3日閲覧。
- ^ a b “ColorEdgeの正確な表示を支えるキャリブレーション技術 - 工場で厳密に色調整(カラマネ小話)”. EIZO. EIZO株式会社 (2020年2月). 2021年2月5日閲覧。
- ^ 『4K HDRリファレンスモニターColorEdge CG3146がハリウッドの映像制作技術賞「HPAアワード」を受賞』(プレスリリース)EIZO株式会社、2020年10月8日 。2021年2月5日閲覧。
- ^ 『液晶モニターとして世界初、当社ColorEdgeが欧州のカメラ賞「EISAアワード」を受賞』(プレスリリース)EIZO株式会社、2017年9月6日 。2021年2月5日閲覧。
- ^ 鈴木誠(本誌) (2017年8月17日). “欧州カメラ賞「EISA AWARDS 2017-2018」が発表”. デジカメ Watch(Impress Watch). 株式会社インプレス. 2021年2月5日閲覧。
- ^ 『欧州の権威あるカメラ賞、「EISAアワード」を受賞』(プレスリリース)EIZO株式会社、2020年8月18日 。2021年2月5日閲覧。
- ^ 鈴木誠(本誌) (2020年8月17日). “「EISA Awards 2020-2021」写真部門の結果が発表”. デジカメ Watch(Impress Watch). 株式会社インプレス. 2021年2月5日閲覧。
- ^ “当社株式の大量取得行為への対応方針(買収防衛策)に関するお知らせ” (PDF). EIZO株式会社 (2016年5月9日). 2017年4月24日閲覧。