NSV重機関銃ロシア語: НСВ Никитина-Соколова-Волкова)は、第二次世界大戦後にソビエト連邦が開発した口径12.7mmの重機関銃である。

NSV重機関銃
Sisu XA-180銃架に搭載されたNSVT重機関銃
NSV重機関銃
製造国 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
設計・製造 グリゴリー・ニキーチンロシア語版
ユーリー・ソコロフロシア語版
ウラジミール・ヴォルコフロシア語版
KBP社
年代 冷戦-
仕様
種別 重機関銃
口径 12.7mm
銃身長 1,100mm
ライフリング 8条/右回り
使用弾薬 12.7x108mm弾
装弾数 50発
作動方式 ガス圧作動方式
全長 1,560mm
重量 25kg(銃本体)
41kg(三脚架
11kg(弾丸50発とベルトリンク
発射速度 700-800発/分
銃口初速 845m/秒
有効射程 1,500m(対空)
2,000m(対地)
歴史
設計年 1969年
配備期間 1971年-現役
配備先 ソビエト連邦軍
バリエーション 派生型を参照
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概要

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NSV重機関銃は、第二次世界大戦後の1969年に、DShK38重機関銃の後継としてグリゴリー・ニキーチンロシア語版ユーリー・ソコロフロシア語版ウラジミール・ヴォルコフロシア語版の3名が合同で開発した。基本設計は1950年代から1960年代にかけて試作された汎用機関銃のもので、この時には競合相手のPK機関銃に敗れている。本銃が1971年ソビエト連邦軍に制式採用された際、3人のファミリーネームの頭文字をとってНСВ(ラテン文字:NSV)と命名された。

NSVの本体重量は23kgと、DShK38の34kgに比べて3分の2に軽量化されている。歩兵用に設計された重量41kgの三脚架のほか、KPV 重機関銃の代わりにZPU-1対空砲架に搭載したり、T-64T-72T-80といった主力戦車砲塔上や車両ターレットに搭載して運用する。

NSVの生産工場はカザフ・ソビエト社会主義共和国に存在していたため、1991年ソビエト連邦の崩壊カザフスタンが独立するとロシア連邦軍が補修部品を入手するのが困難になった。さらに、ロシア連邦軍はより命中精度の高い12.7mm重機関銃を要求し、ロシア連邦1998年に新たに開発されたKord重機関銃を制式採用したので、近いうちにロシア連邦軍のNSVはすべて退役する予定である。

NSVは、ソビエト連邦以外ではブルガリアインドポーランドユーゴスラビアセルビア)・フィンランドライセンス生産されている。

派生型

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NSVT
車載型で、戦車砲塔上などに搭載する。セルビアザスタバ・アームズでもツァスタバ M87としてライセンス生産され、M-84戦車などに搭載している。
WKM-Bポーランド語版
ポーランドが開発した派生形で、NATO加盟国で一般的な重機関銃であるブローニングM2と同じ12.7x99mm弾(.50BMG)を使用する。

ギャラリー

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関連項目

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外部リンク

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