ちがい

ちかい も参照。

日本語

名詞

ちがい【違い】

1. 差異。相異なること。相異なる点。
   • 工場に働く婦人たちと農業にしたがっている婦人たちとが、ともに働く婦人であることにちがいはありません。（宮本百合子「願いは一つにまとめて」）〔1950年〕
   • そして三十分もおくれたことが、二人の少年の運命の上に、たいへんなちがいをもたらした。（海野十三「少年探偵長」）〔1949年〕
2. 間違い。事実や正解と合わないこと。事実や正解と合わない点。
   • 同人は皆、非常に自信家のように思う人があるが、それは大ちがいだ。ほかの作家の書いたものに、帽子をとることも、ずいぶんある。（芥川龍之介「校正後に」）〔1916年〕
   • 盗みをいたしました。それにちがいはございませぬ。（太宰治「燈籠」）〔1937年〕

発音

• (東京式) ちがい [chìgáí] (平板型 – [0])
• IPA^(?): [t͡ɕiɡa̠i]
• (京阪式) ちがい

複合語

• 違いない
• 腹違い、種違い、桁違い、勘違い、見当違い、考え違い、お門違い、場違い、筋違い、見込み違い、手違い、畑違い
• 「和語の数詞 + 違い」で、主に〔年齢や学年の差異〕を意味する。「一つ違い」「二つ違い」など。

翻訳

語義1 — 「差異#翻訳」を参照のこと

語義2 — 「まちがい#翻訳」を参照のこと

動詞

ちがい【違い】

1. 「ちがう」の連用形。

形容詞

ちがい【違い】

1. (俗語) ちがう。
   • 特に連用形の「ちがかっ」「ちがく」が使われやすい。

活用

語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形	活用型
ちが	かろ	かっ く	い	い	けれ	○	口語

終止形は俗語で「ちげえ」となることがある。

発音

• (東京式) ちが​い [chìgáꜜì] (中高型 – [2])
• IPA^(?): [t͡ɕiɡa̠i]

同音異義語

ちがい

• 【地外】
• 【稚貝】
• 【痴騃】