つめ

日本語

ネコの爪（鉤爪）
収納型であるため、人が指で剥いて見せているところ。

ヒトの爪（扁爪）
写真は指先を写したもの。爪は指先の甲部の角質部分。

名詞：爪

つめ【爪】

1. ［生物］　有羊膜類^(wp)（爬虫類・鳥類・哺乳類）の指趾の先端を覆う板状の角質^(wp)部分。
   • 蹄（^{(wp)ひづめ}。多くの植物食動物^(wp)が具える）、鉤爪（^{(wp)かぎづめ}。多くの肉食動物^(wp)と、ほぼ全ての現生爬虫類および現生鳥類が具える）、扁爪（^{(wp)ひらづめ}。平爪とも。木の枝など物を掴む指を特化させた動物が具える）の3種類に大別される。
2. ［生物］　1のうち、特にヒトの爪（扁爪）。
3. ［音楽］　弦楽器に使う爪状の道具（琴爪（ことづめ）や義爪）。
4. 物を引っかけたり吊るしたりしてとめるための、鉤（かぎ）状の道具。
5. 機械についている、語義1の形をした小片。「雁木車の爪」
6. 辞書の前小口（まえこぐち）にある、見出し語の最初の一字などを印刷した印。検索の便宜のために設けられる。
7. (古用法) けちで欲深いこと。

語源

爪が指の「つま」（端）にあることから。「つま」が変化して「つめ」になった。

関連語

複合語

• 怒り爪（いかりづめ）
• 鉤爪（かぎづめ）
• 懸爪（かけづめ）（懸け爪、繋け爪）
• 雁爪（がんづめ）
• 蹴爪（けづめ）
• 苦髪楽爪（くがみらくづめ） / 苦爪楽髪
• 苦爪（くづめ）

• 苦爪楽髪（くづめらくがみ） / 苦髪楽爪

• 小爪（こづめ）
• 琴爪（ことづめ）
• 駒の爪（こまのつめ）
• 付け爪（つけづめ）（^(wp)人工爪）
• 鷹の爪（たかのつめ）
• 出爪（でづめ）
• 天狗の爪（てんぐのつめ）
• 生爪（なまづめ）
• 扁爪（ひらづめ） / 平爪
• 平爪（ひらづめ） / 扁爪
• 深爪（ふかづめ）
• 巻き爪（まきづめ）（^(wp)彎曲爪）
• 夜爪（よづめ）
• 爪先（つまさき）
• 爪楊枝（つまようじ）
• 爪痕（つめあと）
• 爪冠（つめかんむり）（爪部、爪繞）
• 爪切り（つめきり）^(wp)

• 爪切り鋏（つめきりばさみ）

• 爪白癬^{（つめはくせん）(wp)}（爪水虫）
• 爪弾^{（つめびき、つまびき、つまはじき）}
• 爪水虫（つめみずむし）（爪白癬）
• 爪やすり（つめやすり）^(wp)

その他

• 語義1の関連語 ：牙。
• 語義2の関連語 ：マニキュア^(wp)、ペディキュア^(wp)。ネイルアート^(wp)、ネイルサロン^(wp)。

翻訳

語義1および2:

• アイスランド語: nagli ^(is)
• アルメニア語: եղունգ ^(hy)
• イタリア語: unghia ^(it)
• 英語: nail *
• スペイン語: uña ^(es)
• タイ語: เล็บ
• ドイツ語: (1, 2) Nagel ^(de) 男性 (複数: Nägel); (2) Stift ^(de) 男性 (複数: Stifte)
• フランス語: (1) ongle ^(fr) 男性; (2) clou 男性
• ポーランド語: （主に人間の） paznokieć ^(pl) 男性; （獣の） pazur ^(pl) 男性; (鉤爪) szpon ^(pl) 男性
• ラテン語: unguis ^(la) 男性
• リトアニア語: nagas ^(lt) 男性
• ロシア語: （人間の） ноготь ^(ru) 男性 (nógot'); （他の動物の） коготь ^(ru) 男性 (kógot')

名詞：詰め

つめ 【詰め】

1. ものを容器に詰めること。
   • 引っ越しの荷物を段ボール詰めにする。
2. 将棋で勝敗が決する場面。また広くチェスなど他のボードゲームについても言う。
   1. 派生して最後の重要な局面のこと。
      • 詰めが甘かったので犯人に逃げられた。

語源

詰める

関連語

• 大詰め

成句

• 詰めが甘い

翻訳

語義１

• 英語: stuffing *
• フランス語: farce f

語義2

• ドイツ語: Niederlage, Schachmatt
• 英語: checkmate *, the final stage *
• フランス語: échec et mat
• ロシア語: мат