漢字
筆順 :
(日本における筆順)
(中国における筆順)
↑ 裘錫圭 『文字学概要』 商務印書館、1988年、112頁。 季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館、2014年、795頁。 林志強等評注 『《文源》評注』 中国社会科学出版社、2017年、43-44頁。 徐超 「古漢字通解500例」 中華書局、2022年、173頁。
『説文解字 』によれば「水,準也。北方之行。象眾水並流,中有微陽之气也 ― 水とは、準(=水平)のこと。五行の北に配置される。〔水の字は〕多くの水が並び流れ、中にかすかな陽の気があるさまに象る」。
「準」は類音による声訓 。陰陽五行思想 に基づいた解字であるが、殷周期にかかる世界観は存在しない。
みず 。
(古代中国の用法)川 。
五行 、七曜 の一つで泉のような胎内・霊性の性質を表す。
(みず )水素 原子 2: 酸素 原子1 の割合で化合 した物質 の集まり。外枠に従って形を変え、高い所から低い所に流れる性質をもつ液体の代表。
(みず )1.のうち生活 や飲用 、調理 等に供 するもの。水道水 、飲用水。
(みず )(湯 と対比させて)1.や2.のうち温度 の低いもの。
(みず )水溶液 。
みず — 「
[[みず#翻訳 #翻訳]] 」を参照のこと
(みず )一般に液状 のもの。
(みず )水分 が多いもの。
[上善、水の如し。水は善く万物を利して争わず]
― 最高の善は水のようなものだ(=水の性質がある)。水はよく万物のためになり、争うことがない。
[昔時、人已すで に没し 今日、水猶な ほ寒し]
― 昔日の人々はすでに亡くなっているが、今日、(易水えきすい の)流れはなお冷たい。
ローマ字表記
普通話
広東語
閩南語
閩東語
客家語
呉語
中古音 : sywijX
対応する日本語音 :スイ(漢)
詩韻 :上声 紙韻
反切 等呼 :式軌切 三等AB類合口 審三母
バクスター による音訳:
上古音 : *s.turʔ (東部方音 *-r › *-j)
バクスター とサガール :/*s.turʔ/
'(E dialect: *-r > *-j)'(東部方言で *-r > *-j)の付記あり。*-r > *-n > 中古音 -n になるケースも存在し、{準}(*turʔ > tsywinX)がそれにあたる。[ 上古音 1]
『説文』が「水」とその同根語の「準」を比較したことを参照。
鄭張尚芳 :/*qʰʷljilʔ/
↑ "Baxter-Sagart Old Chinese reconstruction, version 1.1 "(20 September 2014)、Baxter, William H.; Sagart, Laurent. Old Chinese: A New Reconstruction (English Edition) Oxford University p.295
みず 。
(広東語)金 ( かね ) 。
中国人の姓 の一つ。百家姓 第38位。
字典掲載
康熙字典
603ページ, 1文字目
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版)
17083
新潮日本語漢字辞典 (2008)
5813
角川大字源 (1992)
4794
講談社新大字典 (1993)
8185
大漢語林 (1992)
5768
三星漢韓大辞典 (1988)
992ページ, 9文字目
漢語大字典 (1986-1989)
3巻, 1545ページ, 1文字目