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漢字

象󠄀
象󠄂

字源

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甲骨文字 金文

小篆

流伝の古文字
西周

説文
(漢)
《六書通》
(明)
  1. 羅振玉 『殷墟書契考釈』 永慕園、1915年、36頁。
    裘錫圭 『文字学概要』 商務印書館、1988年、113頁。
    季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館、2014年、739-740頁。
    林志強等評注 『《文源》評注』 中国社会科学出版社、2017年、12頁。
    徐超 『古漢字通解500例』 中華書局、2022年、209頁。

意義

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  1. ゾウ。鼻が長く巨大な哺乳動物。
  2. 様子兆候
  3. かたどる似せる

語源

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  1. ゾウ
    東アジアに語族を越えて広がる放浪語(タイ語 ช้าง < タイ祖語 *ɟaːŋꟲ [語源 1]参照)。起源は不明だが、一説に南方の言語に由来する[語源 2]。また一説に、チベット語 གླང とともにシナ・チベット祖語に再構できる可能性がある[語源 3]
  2. 形、かたどる
    「ゾウ」の意味から「象牙」を経て「(象牙によって)形作る」「(象牙によって)作られた像」の意味を派生したという説があるが、代わりに「模倣する」を意味するチベット語 ལད་མོ と関連する可能性もある[語源 4]
    『韓非子』の記述を元に、ゾウを見たことをない人が骨からその姿を「想像」したことからこの意味を派生したとする説があるが、民間語源にすぎない。
  1. Pittayawat Pittayaporn, The Phonology of Proto-Tai, Cornell University, 2009, p. 327.
  2. Axel Schuessler, ABC Etymological Dictionary of old chinese, University of Hawaii Press, 2006, pp. 534-535.
  3. 龔煌城 「The System of Finals in Proto-Sino-Tibetan」 『漢蔵語研究論文集』 北京大学出版社、2002年、110頁。
  4. Axel Schuessler, ABC Etymological Dictionary of old chinese, University of Hawaii Press, 2006, p. 535.

日本語

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アフリカゾウ

教育漢字 (第5学年)

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名詞

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  1. ゾウ目ゾウ科の動物
  2. (俗語, 比喩的に) (「ぞうさん」などの形で)男性器


翻訳

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熟語

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中国語

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象の筆順(11画で書く場合)

名詞

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  1. ゾウ目ゾウ科の動物

熟語

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朝鮮語

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*

ベトナム語

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*


文字情報

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U+8C61, &#35937;
CJK 統合漢字-8C61

[U+8C60]
CJK統合漢字
[U+8C62]
文字コード (文字集合規格)
-
  • KS X 1001: 0x5F5A


漢点字 六点漢字
字典掲載
康熙字典 1195ページ, 21文字目
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) 36372
新潮日本語漢字辞典 (2008) 12188/12189
角川大字源 (1992) 9575
講談社新大字典 (1993) 16164
大漢語林 (1992) 10935/10939
三星漢韓大辞典 (1988) 1658ページ, 1文字目
漢語大字典 (1986-1989) 6巻, 3611ページ, 9文字目
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