mosir

アイヌ語

カナ表記　モシㇼ / モシㇽ

名詞

mosir

1. 世界。……界。大地。土地。国（くに）。国土（こくど）。
   • ネワオラ。／カムイウタラバ。／ハルビリカブ。／ヱヤイドマム。／アンテカネ。／ビリカモシリ。／エコシキリバ／キナンコンナ―

     ne wa ora / kamuy utarpa / haru pirka p / eyaytumam- / ante kane / pirka mosir / ekosikirpa / ki nankor_ na.

     そして／（病の）神の首領は／よい食料のほうに／ご自分の体を／向けて／すばらしい大地を／向いて／くださいませ。

   • アイヌ モシㇼ アイヌ シンリッ オルン アユプタリ パイェ ヤッカ

     aynu mosir aynu sinrit or un a=yuputari paye yakka

     人間の世界、人間の先祖のところへ兄たちが行っ ても

   • モシリコロフチ，／バセカムイ。

     mosir kor huci / pase kamuy,

     国土を司る媼神／重い神よ。

   • ソレクス モシッ チュッポㇰ ウン モシレアニ

     sorekusu mosir_ cuppok un mosir ean h_i

     それこそ国の西にある国（地獄）に

2. 島（しま）。
   • コタン ソイ アクㇱ イネ コタン ノㇱキ タ モシㇼ パㇰ チセ アニ クス

     kotan soy a=kus h_ine kotan noski ta mosir pak cise an h_i kusu

     村の外を通り、村の中央に島ほども大きな家があったので

例文

• né-mosir-un-pe ネモシルㇺペ　どこの国の者（これで一語で、疑問代名詞）

関連語

• kotan
• 類義語: sir, utar
• 熟語:
  1. kamuymosir　神界、天界 ⇔ aynukotan　人間界
  2. kannamosir　地上界、この世
  3. poknamosir (poknasir)　下界、あの世、黄泉の国

発音^(?)

モシㇼ

• IPA: /mosiɾ/
• X-SAMPA: /mosi4/