は、日本語音節のひとつであり、仮名のひとつである。1モーラを形成する。五十音図において第6行第1段(は行あ段)に位置する。清音の他、濁音(ば、バ)と半濁音(ぱ、パ)を持つ。

平仮名
文字
字源 波の草書体
JIS X 0213 1-4-47
Unicode U+306F
片仮名
文字
字源
JIS X 0213 1-5-47
Unicode U+30CF
言語
言語 ja, ain
ローマ字
ヘボン式 HA
訓令式 HA
JIS X 4063 ha
アイヌ語 HA
発音
IPA
種別
清音

概要

 
「は」の筆順
 
「ハ」の筆順
  • 現代標準語の音韻: 1子音と1母音」から成る音。子音は、次の通り。
    • 清音 「は」: 声帯を近づけてその間を通る息の摩擦音 [h]。無声。
    • 濁音 「ば」: 両唇を閉じてから開く破裂音 [b]。有声子音。/a/ が先行するときは有声両唇摩擦音 [β] になることがある。
    • 半濁音 「ぱ」: 両唇を閉じてから開く破裂音とともに衝撃波が生じる [p]。無声子音。
    • 助詞「は」は、「」と発音する。例「こんにちは」。
    • 歴史的仮名遣いでは、文節のはじめ以外の「は」は「わ」と発音する。これはハ行転呼により語中・語尾のハ行がワ行になったためである。
  • 五十音順: 第26位。
  • いろは順: 第3位。「」の次。「」の前。
  • 平仮名「は」の字形: 「波」の草体
  • 片仮名「ハ」の字形: 「八」の変化
  • ローマ字
  • 点字:
     
  • 通話表: 「はがきのハ」
  • モールス信号: −・・・
  • 手旗信号:10
 

は に関わる諸事項

  • 上代には[pä]と発音していたが、平安時代になって[ɸä]と変化し、近世以降今日と同じ[hä]の音になった。現在「日本」と書いて「にほん」と読むのは、「にっぽん」のpがhへ変化した結果である可能性がある。
  • 音楽音名で、「」の音(C)を表す。→ハ (音名)
  • JRなどで用いる鉄道車両の車両形式名で、普通車グリーン車等の特別車両を除く座席車B寝台車)を表す。当初「三等車」と呼ばれたことから「イロハ」の三番目の「ハ」が起用され、「二等車」、「普通車」と名称が変わってもそのまま使われている(例:クモ200、モ200)。
  • ブータン西部にある県。→ハ県

関連項目

  NODES