ひ
かな文字の一つ
ひ、ヒは、日本語の音節の一つであり、仮名の一つである。1モーラを形成する。五十音図において第6行第2段(は行い段)に位置する。清音の他、濁音(び、ビ)と半濁音(ぴ、ピ)を持つ。
平仮名 | |
---|---|
文字 |
ひ |
字源 | 比の草書体 |
JIS X 0213 | 1-4-50 |
Unicode | U+3072 |
片仮名 | |
文字 |
ヒ |
字源 | 比の旁 |
JIS X 0213 | 1-5-50 |
Unicode | U+30D2 |
言語 | |
言語 | ja, ain |
ローマ字 | |
ヘボン式 | HI |
訓令式 | HI |
JIS X 4063 | hi |
アイヌ語 | HI |
発音 | |
IPA | çʲi |
種別 | |
音 | 清音 |
概要
編集ひ に関わる諸事項
編集- や行の文字を後続させて、開拗音を構成する。このとき、後続するや行の文字は一般に小さく書く。
- 「ひ」の調音点は、拗音の「ひゃ、ひゅ、ひょ」と同じであり、「ひゃ行に属する」とも言える。「ひゃ、ひ、ひゅ、ひぇ、ひょ」は国際音声記号では、[çʲä], [çʲi], [çʲɯ̹˕], [çʲe̞], [çʲo̜]と表せる。は行の中では「ふ」と共に調音点が異なっている。
- 「火」に通じるため、いろは四十八組に「ひ組」は存在しなかった。44番目の組は「万組」と称した。
- 漢字の部首「匕部」は片仮名の「ヒ」に似ていて、部首名も「さじのひ」となっているが、関連性は無い。単純に「ひ」とも呼ぶ。「比」の一部から「ヒ」が作られたためであるが、「比」自体は独立した部首「比部」を構成する。「ヒ」に因んで、「比」の部首名も「ならびひ」となっている。
- 広島県旗は片仮名の「ヒ」を図案化したもの。
- Twitterの旧アイコン(tに由来する)は「ヒ」に類似している。
関連項目
編集- Wikipedia:索引 ひ
- Unicode康煕部首 (Unicode Kangxi Radicals) の「⼔」(U+2F14; 匕部)に相似する。