ウィーン地下鉄
オーストリアの首都・ウィーンの地下鉄
ウィーン地下鉄(U-Bahn Wien)は、オーストリアの首都・ウィーンの地下鉄。ウィーン当局が出資する、ウィーン路線網有限合資会社(Wiener linien GmbH & Co KG)による運営である。
ウィーン地下鉄 | |
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レンゲンフェルトガッセ駅。左は大型車規格のU4号線、右は路面電車規格のU6号線。 | |
基本情報 | |
国 | オーストリア |
所在地 | ウィーン |
種類 | 地下鉄 |
開業 |
1976年5月8日 (試験運用開始) 1978年2月25日 (公式営業開始) |
運営者 | Wiener linien GmbH & Co KG |
詳細情報 | |
総延長距離 | 78.5 km |
路線数 | 5路線 |
駅数 | 98駅 |
軌間 | 1,435 mm (標準軌) |
電化方式 |
直流750V第三軌条方式(U1/U2/U3/U4) 直流750V架空電車線方式(U6) |
最高速度 | 85 km/h |
路線図 | |
2019年時点のウィーン地下鉄路線図。 |
概要
編集新規に開業したのは1978年のU1号線であるが、その2年前の1976年に高架と掘割を走る都市鉄道(シュタットバーン)の一部を地下鉄に改築したU4号線が開業している。シュタットバーンは、開業が1898年という歴史ある都市鉄道で、カールスプラッツ駅をはじめとするU4号線、U6号線の駅舎は、オットー・ワーグナーの建築によるものである。
U6号線はシュタットバーンを地下鉄に扱い変更したもので、路線の大部分が高架である。またU2号線は、先に路面電車の地下線として開業したものを一部転用して開業した。 5路線(U1、U2、U3、U4、U6)が営業中である。U1のReumannplatzーOberlaa間が2017年に延伸開業[1]。2025年以降の開業を目指して、U2の延伸とU5の新設工事が進められている[2]。
路線の総延長は現在74.2kmである。軌間はいずれも1435mmであるが、U1〜U4号線が、第三軌条集電方式で大型の車両を用いるのに対し、U6号線は、架空電車線集電方式で路面電車と同サイズの車両を用い9輌程度の編成を組んでいる。
路線
編集路線 | 路線区間 | 建設期間 | 路線距離 | 駅数 |
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U1 | オーバーラー(Oberlaa) - レオポルダウ (Leopoldau) | 1978年 - 2017年 | 19.2 km | 24 |
U2 | ゼーシュタット (Seestadt) - カールスプラッツ (Karlsplatz) | 1980年 - 2013年 | 16.8 km | 20 |
U3 | オッタクリンク (Ottakring) - ジンメリンク (Simmering) | 1991年 - 2000年 | 13.5 km | 21 |
U4 | ヒュッテルドルフ (Hütteldorf) - ハイリゲンシュタット (Heiligenstadt) | 1976年 - 1981年 | 16.4 km | 20 |
U6 | ジーベンヒルテン (Siebenhirten) - フロリズドルフ (Floridsdorf) | 1989年 - 1996年 | 17.5 km | 24 |
写真
編集-
Herrengasse駅
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Volkstheater駅
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Karlsplatz駅
脚注
編集- ^ Erwin Reidinger (2017年9月4日). “Metros Vienna opens Line U1 extension”. International Rail Journal. 2019年10月15日閲覧。
- ^ “U2xU5 public transport expansion - Wiener Linien”. 2024年4月9日閲覧。