カウカ川

コロンビアの川

カウカ川(カウカかわ、スペイン語: Río Cauca)は、コロンビアオリエンタル山脈スペイン語版セントラル山脈スペイン語版に挟まれた地域を流れる川である。コロンビア南西部のカウカ県ポパヤン付近に源を発し、ボリーバル県マガンゲスペイン語版付近でマグダレナ川に合流。川は最終的にカリブ海に注ぐ。源流から河口までの流路延長は 1350キロ(840マイル)で、そのうちマグダレナ川への合流点までは 965キロ(600マイル)を有する。

カウカ川
アンティオキア県を流れるカウカ川
延長 965 km
水源 コロンビア山塊
河口・合流先 マグダレナ川
流域 コロンビア
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流路

上流部のバジェ・デル・カウカ県ブガスペイン語版ソンソ湖スペイン語版一帯はツノサケビドリなどの鳥類およびGenycharax tarpon英語版Callichthys fabricioi英語版Pimelodella macrocephalaスペイン語版Hyphessobrycon poecilioidesスペイン語版Gephyrocharax caucanusスペイン語版などの固有種の魚類の生息地で、2017年にラムサール条約登録地となった[1]

川は、カウカ県とバジェ・デル・カウカ県の環境当局の管轄下にある。船舶はマグダレナ川の合流点よりも上流に640キロ(400マイル)まで航行が可能である。

自然災害

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1970年12月13日、上流部(ボゴタ北方230km付近)渓谷の斜面が地すべりで崩壊。多くの乗用車やバス3台が土砂もろともカウカ川へ押し流されるなどして200人以上が行方不明になった[2]

環境問題

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2007年11月18日、コロンビアの新聞「エル・ティエンポ」は、一日平均で500トンの残留廃棄物が川に流入していると報じた。ポパヤン市付近では、7つの金山、また水銀などの汚染物質、約8つの採石場、石炭とボーキサイトの2、3の鉱山によって汚染されている。流域で最も大きな都市であるサンティアゴ・デ・カリでは必要とする水の76パーセントを河川に依存しており、それら主要都市からくる排水と 330トンに近い残留廃棄物による堆積が川へと加わる。サンティアゴ・デ・カリの少し下流にある都市「バイェデルカウカ・ユンボ」に到達する頃には、川の水は酸素を失っている[3]

脚注

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  1. ^ Complejo de Humedales del Alto Rio Cauca Asociado a la Laguna de Sonso | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2019年12月17日). 2023年4月17日閲覧。
  2. ^ 二百人が生き埋め コロンビアで地すべり『朝日新聞』1970年(昭和45年)12月14日朝刊 12版 3面
  3. ^ (スペイン語) eltiempo.com: Al río Cauca lo están matando las 500 toneladas de contaminantes que le caen cada día

外部リンク

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