クロム鉄鉱
クロム鉄鉱(くろむてっこう、chromite、クロマイト)は、鉄、マグネシウム、クロムが主成分の酸化鉱物。モース硬度5.5、組成式は (Fe,Mg)Cr2O4 で、磁鉄鉱などと同様にスピネル型結晶構造を取るスピネルグループの鉱物。
クロム鉄鉱 | |
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分類 | 酸化鉱物 |
化学式 | FeCr2O4 |
結晶系 | 等軸晶系 |
へき開 | なし |
モース硬度 | 5.5 |
光沢 | 金属光沢 |
色 | 黒色 |
条痕 | 黒褐色 |
比重 | 4.7 |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
クロム鉄鉱内のマグネシウムの比率は常に一定でなく、鉄よりもマグネシウムが多いとクロム苦土鉱(magnesiochromite,MgCr2O4)になる(両者の固溶体は、俗に「クロムスピネル(chromianspinel)と呼ばれる)。鉄の代わりにアルミニウムが含まれていることもある。鉄分を含むが、磁性は弱いかほとんど無い。
主にかんらん岩や変成岩など岩石の中に存在し、クロムを生成する上で重要な鉱石鉱物となっている。灰クロム柘榴石を伴うことが多い。
参考文献
編集- 黒田吉益、諏訪兼位『偏光顕微鏡と岩石鉱物 第2版』共立出版、1983年、165-167頁。ISBN 4-320-04578-5。
- 松原聰『日本の鉱物』学習研究社〈フィールドベスト図鑑〉、2003年、74頁。ISBN 4-05-402013-5。
- 国立天文台 編『理科年表 平成20年』丸善、2007年、639頁。ISBN 978-4-621-07902-7 。
関連項目
編集外部リンク
編集- Chromite(mindat.org)
- Chromite Mineral Data(webmineral.com)
- Spinelグループ(地球資源論研究室)