サキ科
サキ科(サキか、Pitheciidae)は、霊長目に分類される科。本科のみでサキ上科Pithecioideaを構成する説もある[3]。霊長類の中では小型から中型の種で構成される[4]。昼行性、樹上性で、社会性をもつ[4]。大きな犬歯が特徴で、犬歯を使って堅い種子や果実を食べる[4]。
サキ科 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Pitheciidae Mivart, 1865[2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
サキ科[1] |
分類
編集伝統的にはオマキザル科に分類されており、ティティ亜科をマーモセット科に含めたり、以下の2亜科をヨザル亜科とともにクモザル科に含める説もあった[5]。オマキザル科よりもクモザル科に近縁と考えられているが[6]、分子系統解析によりオマキザル上科との共通祖先から初期に分岐したと推定されている[7]。
以下の現生属の分類・和名は、「日本モンキーセンター 霊長類和名リスト 2024年7月版」に従う[8]。絶滅属については、Fleagle(2013)に従う[3]。
- Callicebinae ティティ亜科
- Pitheciinae サキ亜科
- Cacajao ウアカリ属 - アカウアカリ、ズグロウアカリ ほか
- Chiropotes ヒゲサキ属 - ヒゲサキ、クロヒゲサキ ほか
- Pithecia サキ属 - シロガオサキ、モンクサキ ほか
- †Cebupithecia
- †Nuciruptor
- †Proteropithecia
- †Xenotrichinae(絶滅亜科)
脚注
編集- ^ a b 日本モンキーセンター霊長類和名編纂ワーキンググループ「日本モンキーセンター 霊長類和名リスト 2018年11月版」(公開日2018年12月16日・2024年9月11日閲覧)
- ^ Colin P. Groves, “Order Primates,” In: Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (eds.), Mammal Species of the World (3rd ed.), Volume 1, Johns Hopkins University Press, 2005, Pages 111–184.
- ^ a b John G. Fleagle, “Classification of the Order Primates,” Primate Adaptation and Evolution (3rd ed.). Elsevier, 2013, Pages 415–419.
- ^ a b c スミソニアン協会監修(2012)『世界博物学大図鑑』東京書籍, 539頁
- ^ 岩本光雄「サルの分類名(その5:オマキザル科)」『霊長類研究』第4巻 1号、日本霊長類学会、1988年、83-93頁。
- ^ 西村剛「真猿類の上顎洞形態の変異とその系統分析への応用」『霊長類研究』第22巻 1号、日本霊長類学会、2006年、11-28頁。
- ^ John G. Fleagle, “New World Anthropoids,” Primate Adaptation and Evolution (3rd ed.). Elsevier, 2013, Pages 89–118.
- ^ 日本モンキーセンター霊長類和名編纂ワーキンググループ 「日本モンキーセンター 霊長類和名リスト 2024年7月版」(公開日2024年8月15日・2024年9月11日閲覧)