サクライソウ科(サクライソウか、Petrosaviaceae Hutch.)は単子葉植物の科。サクライソウ属3-4種とオゼソウ属1種(オゼソウJaponolirion osense)が属する。APG IIでは目に属さない独立の科として扱っているが、APG IIIでは単型目のサクライソウ目が設けられ、そのサクライソウ目に属することになった。

サクライソウ科
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: サクライソウ目 Petrosaviales
Takht.
: サクライソウ科 Petrosaviaceae
学名
Petrosaviaceae Hutch.
タイプ属
Petrosavia Becc.

形態・生態

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高山植物であり、苞葉のある総状花序・小花柄のある花・宿存性の花被片・3枚に分離した心皮・蜜腺・同時的な小胞子形成・袋果などの特徴をもつ[1]。サクライソウ属は葉緑素のない腐生植物で、日本と中国に分布するサクライソウと、中国・東南アジアに分布する2種がある。オゼソウは日本の尾瀬など一部の高山のみに固有で、葉緑素を持つ。

旧分類

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クロンキスト体系では、サクライソウ属Petrosavia)のみからなる単型科とする。新エングラー体系ではサクライソウ属をユリ科に含めているので、サクライソウ科はない。

オゼソウは従来の分類ではユリ科(ダールグレン体系ではメランチウム科)に分類されていた。

脚注

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  1. ^ Kenneth M. Cameron et al. (2003), Recircumscription of the monocotyledonous family Petrosaviaceae to include Japonolirion, pp. 214-225, doi:10.1663/0007-196X(2003)055[0214:ROTMFP]2.0.CO;2 
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