タック・ピアノ
タック・ピアノ(英: Tack piano、画鋲ピアノ)は、変造ピアノの一種である。楽器のフェルトで保護されたハンマーが弦をたたく位置に画鋲(タック)あるいは釘が置かれており、楽器の音色は金属性でより打楽器のようになる。タック・ピアノは「ホンキートンクピアノ」(それぞれの鍵盤の1つ以上の弦の音程がわずかにずれているピアノ)を喚起させるために使われている[1]。タック・ピアノは一般にハリウッド西部劇のサルーン(古いアップライトピアノが置かれている)の場面でしばしば登場するラグタイムの楽曲と関連している[2]。最初はクラシック音楽を演奏する際のハープシコードの代用品として使われた[3]。
ラッカー塗装されたハンマーを使うことで、本物の画鋲を使うことなく打楽器のようなタック・ピアノの音色を得ることができる。
出典
編集- ^ Everett, Walter (2009). The Foundation of Rock: From "Blue Suede Shoes" to "Suite: Judy Blue Eyes". Oxford University Press, Inc.. p. 70. ISBN 978-0-19-531023-8
- ^ Malvinni, David (2016). Experiencing the Rolling Stones: A Listener's Companion. Rowman & Littlefield Publishers. p. 89. ISBN 978-0-8108-8920-0
- ^ Miller, Leta (1998). “Incidental Music for Corneille's Cinna (Suite for Tack Piano)”. In Harrison Lou. Selected Keyboard and Chamber Music:1937-1994. A-R Editions, Inc.. p. 41. ISBN 978-0-89579-414-7