プラスケット星は、いっかくじゅう座に位置する[1]分光連星[2]である。

プラスケット星[1]
Plaskett's star[2]
星座 いっかくじゅう座[1]
見かけの等級 (mv) 6.06[2]
位置
元期:J2000.0[2]
赤経 (RA, α)  06h 37m 24.04130s[2]
赤緯 (Dec, δ) +06° 08′ 07.3719″[2]
赤方偏移 0.000082[2]
視線速度 (Rv) 24.5km/s[2]
固有運動 (μ) 赤経: -2.73 ミリ秒/年[2]
赤緯: 0.31 ミリ秒/年[2]
年周視差 (π) -0.11 ± 0.43ミリ秒[2]
(誤差-390.9%)
距離 5244.6光年[注 1]
(1,608パーセク)[3]
物理的性質
スペクトル分類 O8I+O7.5III [2]
色指数 (B-V) +0.05[4]
色指数 (U-B) -0.88[4]
他のカタログでの名称
Plaskett star[2]
Plaskett's star[2]
いっかくじゅう座V640星[2]
BD +06 1309[2], HD 47129[2]
HIP 31646[2], HR 2422[2]
SAO 114146[2]
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主星[注 2]
物理的性質
質量 54 M[5]
表面重力 3.5 ± 0.1 g[5]
スペクトル分類 O8 III/I[5]
光度 224,000 L[5][注 3]
表面温度 33,500 ± 2,000 K[5]
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伴星[注 2]
分類 O型巨星
物理的性質
質量 56 M[5]
表面重力 3.5 ± 0.1 g[5]
スペクトル分類 O7.5III[5]
光度 123,000 L[5][注 4]
表面温度 33,000 ± 2,000 K[5]
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概要

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ビクトリア天文台のJ.S.プラスケットが、1922年にこの連星を初めて調査している[1]銀河系で観測されている星の中では、最大質量のペアと考えられていた[1]

2つの星の距離は約8000万kmとされ[1]、共通重心を公転しており[1]周期は14.396257±0.000953日とされる[5]。2つの星の相互の進化の結果、質量の小さい方の星がより早く進化するという奇妙な状況になり、質量が小さい星の方が明るい[1]。しかし、将来はこの状況は逆転し、現在暗い方の星がもう一方の星より明るくなると推測される[1]

散開星団NGC 2244のメンバーである可能性が示唆されている[1]

脚注

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注釈

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  1. ^ パーセク×3.2615638より計算。小数1桁まで表示
  2. ^ a b 便宜的に使用
  3. ^ log5.35を計算。有効桁は1000の位
  4. ^ log5.09を計算。有効桁は1000の位

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j ロバート・バーナムJr. 著、斉田博 訳『星百科大事典』(改訂版)地人書館、1988年1月、105頁。ISBN 978-4805202661 
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t SIMBAD Astronomical Database”. Results for HD 47129. 2014年7月27日閲覧。
  3. ^ Megier, A. et al. (2009). “The interstellar Ca II distance scale”. Astronomy and Astrophysics 507 (2): 833-840. doi:10.1051/0004-6361/20079144. ISSN 0004-6361. 
  4. ^ a b 輝星星表第5版
  5. ^ a b c d e f g h i j k Linder, N. et al. (2008). “High-resolution optical spectroscopy of Plaskett's star”. Astronomy and Astrophysics 489 (2): 713-723. doi:10.1051/0004-6361:200810003. ISSN 0004-6361. 

関連項目

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  NODES
Project 3