ホンダ・RC213V
RC213V(アールシーにいいちさんブイ)とは、ロードレース世界選手権MotoGPクラス参戦を目的として製作されたホンダのレース専用オートバイである。
ホンダ・RC213V | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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RC213V #36 ジョアン・ミル車 (MotoGP in Tokyo 2024) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
基本情報 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
エンジン |
1,000 cm3 4ストローク 水冷DOHC4バルブV型4気筒 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最高出力 | 170kW(230PS)以上 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
車両重量 | Over 157 kg | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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概要
編集2012年よりMotoGPクラスのエンジン排気量の上限が1,000ccに拡大されたことに伴い登場した。エンジン形式は先代のRC212V同様のV型4気筒を採用している。
なおMotoGPのオープンクラス向け車両として、2014年に本形式ベースの市販マシンRCV1000Rをプライベイター向けに販売した[1]。2015年シーズンからはニューマチックバルブ仕様のエンジンを採用する等の改良を加え RC213V-RS として販売される。
また、2014年11月のEICMA(ミラノショー)では公道仕様として開発した RC213V-S も発表している[2](ただしRC213Vの公道仕様というよりも前述のRCV1000Rに保安部品を付けて公道走行可能にしたものといえる)。
2015年6月11日に公道仕様であるRC213V-Sを全世界に販売することを発表[3]。同年7月13日からホンダが市販したオートバイ史上最高額[4]となる2190万円で販売された[5]。
2023年シーズンには、Moto2クラスのフレームビルダーとして知られるカレックス・エンジニアリングにシャシー製作を依頼し[6]、ホンダ製シャシーと併用する形で実戦にも投入されている。
レース戦績
編集世界タイトル獲得回数:6
マルク・マルケス:2013, 2014, 2016, 2017, 2018, 2019
- マニュファクチャラーズ・ランキング
順位 | 優勝回数 | レース回数 | 優勝ライダー | |
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2012年 | 1位 | 12 | 18 | ダニ・ペドロサ(7勝) ケーシー・ストーナー(5勝)
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2013年 | 1位 | 9 | 18 | マルク・マルケス(6勝) ダニ・ペドロサ(3勝)
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2014年 | 1位 | 14 | 18 | マルク・マルケス(13勝) ダニ・ペドロサ(1勝)
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2015年 | 2位 | 7 | 18 | マルク・マルケス(5勝) ダニ・ペドロサ(2勝)
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2016年 | 1位 | 9 | 18 | マルク・マルケス(5勝) ダニ・ペドロサ(1勝) ジャック・ミラー(1勝・サテライト)
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2017年 | 1位 | 8 | 18 | マルク・マルケス(6勝) ダニ・ペドロサ(2勝)
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2018年 | 1位 | 10 | 19 | マルク・マルケス(9勝) カル・クラッチロウ(1勝・サテライト)
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2019年 | 1位 | 12 | 19 | マルク・マルケス(12勝) |
2020年 | 5位 | - | 15 | - |
2021年 | 4位 | 3 | 18 | マルク・マルケス(3勝) |
脚注
編集- ^ MotoGP市販レーサー「RCV1000R」を発表 .2013年11月8日
- ^ EICMA2014(ミラノショー)出展概要 - 2014年11月4日
- ^ ニュースリリース Honda MotoGP参戦マシン「RC213V」を一般公道で走行可能な「RC213V‐S」として発売予定
- ^ なおホンダ・NSXは初代が最高で1300万円台、2代目は15万ドル(予定)である
- ^ ホンダ、2190万円の二輪車発売 レース車両を再現 - 日本経済新聞
- ^ ホンダの”カレックス製”新シャシー評価は上々? ミルはほとんど試せずも、テスト担当ブラドルには好評 - motorsport.com 2023年5月3日
関連項目
編集外部リンク
編集- RC213V-S | Honda[リンク切れ] - RC213V-S専用サイト
- 本田技研工業Moto GP
- ホンダレーシング
- 開発ファクトリー潜入MotoGPマシン RC-Vシリーズ
- RC213Vの仕様