マルバタバコ
マルバタバコ[1](Nicotiana rustica ニコチアナ・ルスティカ[2])は、タバコの品種の1つ。英語では Wild Tobacco、南米では mapacho などと呼ばれる。ナス科タバコ属の多年草の亜熱帯性植物である。原産地は南米である。
マルバタバコ | ||||||||||||||||||||||||
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マルバタバコ Nicotiana rustica
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Nicotiana rustica L. | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
マルバタバコ | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Nicotiana rustica |
特徴
編集一年性草本。高さ1.5メートル程度の茎を数本直立する。有柄の葉は肉厚で、心臓形から卵形、長さは20センチメートルほど、軟毛が多数あり粘つく。円錐花序をつけ、花冠の長さ1.5センチメートルほど。花筒は短かい円筒形か倒円錐形で淡黄緑色。 上部は浅裂し、裂片は先は丸いかやや尖る。朔果は卵形から球形[4]。 本種は N. paniculata と N. undulata の複二倍体と考えられている。タバコ(N. tabacum)とも交雑可能である[4]。
分布
編集利用
編集タバコ(Nicotiana tabacum)と比較して高濃度のニコチンを含む。喫味が劣るため、一般的な紙巻たばこの原料としては用いられていないが、中央アジアやその近隣の新疆ウイグル自治区などでは今も喫煙する姿が見られる[5]。また、南米のシャーマンによって宗教的儀式に用いられる[6]。
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マルバタバコをボング(喫煙具)で喫煙する男性
出典
編集- ^ 熱帯植物研究会 編 編「マルバタバコ N. rustica L.」『熱帯植物要覧』(第4版)養賢堂、1996年、452頁。ISBN 4-924395-03-X。
- ^ 「[1]」『東亞硏究所報』第26巻、1944年。
- ^ Linnaeus, Carolus (1753) (ラテン語). Species Plantarum. Holmia[Stockholm]: Laurentius Salvius. p. 180
- ^ a b c 日本たばこ 1994, pp. 32–33
- ^ 日本たばこ産業 2010
- ^ Food of the Gods: The Search for the Original Tree of Knowledge - A Radical History of Plants, Drugs, and Human Evolution. Bantam. 1992. p. 196. ISBN 978-0-553-37130-7.
参考文献
編集- “ニコチアナ・ルスチカ”. たばこクロニクル. 日本たばこ産業株式会社 (2010年9月). 2015年11月15日閲覧。
- 日本たばこ産業株式会社, ed (1994). タバコ属植物図鑑. 誠文堂新光社. ISBN 4-416-49410-6
外部リンク
編集- ニコチアナとは|育て方がわかる植物図鑑 - みんなの趣味の園芸(NHK出版)