ミカン亜科 (Aurantioideae) は、ミカン科の下位分類群のひとつで亜科の階級におかれるものである。分布の中心は、オーストララシア東部のモンスーン地帯であり、西方には南アジアからアフリカ、東方にはポリネシアまで分布している[1]

ミカン亜科
Swinglea glutinosa
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ムクロジ目 Sapindales
: ミカン科 Rutaceae
亜科 : ミカン亜科 Aurantioideae
学名
Aurantioideae
シノニム

Citroideae

果物として食用の果実をつけるものが多く、ゲッキツ属にはカレーの材料となるオオバゲッキツや装飾用のゲッキツ等が含まれる。

ミカン亜科は、小さな木や大きな低木、まれに蔓になるものもある。花は通常、白色で良い香りがする。果実は、非常に特徴的なミカン状果で、通常丸い形で、色は緑色、黄色、橙色である[1]

この亜科は、原始的なワンピ連 (Clauseneae) と、より進化したミカン連 (Citreae) の2つの分類群に大別される。近年になって、いくつかの属は、後者から前者へ所属が見直されている。

脚注

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  1. ^ a b Grant et al. (2000)

出典

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  • de Araújo, E. Freitas; de Queiroz, L. Paganucci & Machado, M.A. (2003): What is Citrus? Taxonomic implications from a study of cp-DNA evolution in the tribe Citreae (Rutaceae subfamily Aurantioideae). Organisms Diversity & Evolution 3(1): 55-62. doi:10.1078/1439-6092-00058 (HTML abstract)
  • Grant, Matthew; Blackmore, Stephen & Morton, Cynthia (2000): Pollen morphology of the subfamily Aurantioideae (Rutaceae). Grana 39(1): 8-20. doi:10.1080/00173130150503768 PDF fulltext
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