ミズハコベCallitriche palustris)は、オオバコ科の植物。水田雑草としても知られる。

ミズハコベ
ミズハコベ(沈水葉)
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : シソ類 lamiids
: シソ目 Lamiales
: オオバコ科 Plantaginaceae
: アワゴケ連 Callitricheae
: アワゴケ属 Callitriche
: ミズハコベ C. palustris
学名
Callitriche palustris
L.
シノニム

Callitriche fallax
Callitriche verna

分布

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日本ヨーロッパなど北半球の温帯に広く分布する。湿地水田湖沼などでみられる[1]

特徴

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浮葉

通常多年草として生育している。水中でも湿った陸上でも生育できる。葉の形態は可塑性に富み、水中では線形の沈水葉を展開し、陸上では狭卵形の気中葉を形成する。また丸い浮葉を形成することもある。葉の長さは7-20mm[1]

花は1年を通じて開花し、目立たない花を葉腋に1つつける。水中でも開花、結実するため、水中媒を行っているものと考えられている[1]。果実は軍配型で、中に多くの種子が詰まっている。

染色体数は2n=20。

利害

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特に利用されない。水田に発生した場合、水田雑草として扱われることもある。

脚注

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  1. ^ a b c 角野康郎『日本水草図鑑』文一総合出版、1994年。  p.144
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