ルゼルナ
ルゼルナ(イタリア語: Luserna; チンブロ語: Lusérn)は、イタリア共和国トレンティーノ=アルト・アディジェ州トレント自治県にある、人口約300人の基礎自治体(コムーネ)。
ルゼルナ Luserna | |
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行政 | |
国 | イタリア |
州 | トレンティーノ=アルト・アディジェ |
県/大都市 | トレント |
CAP(郵便番号) | 38040 |
市外局番 | 0464 |
ISTATコード | 022109 |
識別コード | E757 |
分離集落 | |
隣接コムーネ | #隣接コムーネ参照 |
地震分類 | zona 3 (sismicità bassa) |
気候分類 | zona F, 4470 GG |
公式サイト | リンク |
人口 | |
人口 | 260 [1] 人 (2020-01-01) |
人口密度 | 31.6 人/km2 |
文化 | |
住民の呼称 | lusernesi, luserni o lusernati |
守護聖人 |
パドヴァの聖アントーニオ (Sant'Antonio da Padova) [2] |
祝祭日 | 6月13日 [2] |
地理 | |
座標 | 北緯45度55分21秒 東経11度19分25秒 / 北緯45.92250度 東経11.32361度座標: 北緯45度55分21秒 東経11度19分25秒 / 北緯45.92250度 東経11.32361度 |
標高 | 1333 (1120 - 1582) [3] m |
面積 | 8.24 [4] km2 |
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ポータル イタリア |
名称
編集標準イタリア語以外では以下の名称を持つ。
地理
編集位置・広がり
編集トレント自治県のコムーネ。アジアーゴから西北西へ15km、県都トレントから南東へ23kmの距離にある[5]。
隣接コムーネ
編集隣接するコムーネは以下の通り。括弧内のVIはヴィチェンツァ県所属を示す。
行政
編集Comunità di valle
編集トレント自治県が設置した広域行政組織 Comunità di valle のひとつ「アルティピアニ・チンブリ」 (it:Magnifica Comunità degli Altipiani cimbri) (事務所所在地: ラヴァローネ)に属する。
文化
編集チンブロ語と文化
編集2011年10月9日に行われた国勢調査によれば、住民284人中238人(83.8%)がチンブロ語話者である[6]。チンブロ語話者の割合が最も高いコムーネである。話者人口はフォルガリーア(249人)のほうが多い。
チンブロ語(キンブリ語)はゲルマン語派の上部ドイツ語に属するバイエルン語の変種に分類される言語で、北イタリアではヴェネト語の中で言語島を形作っており、ほかにセッテ・コムーニ(ヴィチェンツァ県)やトレディチ・コムーニ(ヴェローナ県)にも分布している。かつてはルゼルナに隣接するラヴァローネでも話されていた[7]。チンブロ語は大きく3つの方言に分かれており、ルゼルナではルゼルナ方言が用いられている[8]。
2001年の国勢調査によれば、ルゼルナの住民の90%近く(267人、89.9%)が、第一言語(母語)としてチンブロ語を挙げている[9]。ユネスコはチンブロ語を危機に瀕する言語としており、セッテ・コムーニやトレディチ・コムーニでのチンブロ語が消滅しつつある (disappearing)とされる中で、村人の多数がチンブロ語を話すルゼルナでは活発な使用が維持されている[10]。
ユニークな伝統・文化・言語を維持するため、県の条例によって文化研究所が設立されており、イタリア政府の国費補助を受けている[11]。
社会
編集人口推移
編集脚注
編集- ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Total Resident Population on 1st January 2020 by sex and marital status” (英語). 2020年8月11日閲覧。
- ^ a b “Database di informazioni sui comuni italiani”. 2020年9月17日閲覧。
- ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Popolazione residente - Trento (dettaglio loc. abitate) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2013年12月9日閲覧。
- ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Superficie territoriale (Kmq) - Trento (dettaglio comunale) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2013年12月9日閲覧。
- ^ “地図上で2地点の方角・方位、距離を調べる”. 2016年5月6日閲覧。
- ^ a b “15° Censimento della popolazione e delle abitazioni Rilevazione sulla consistenza e la dislocazione territoriale degli appartenenti alle popolazioni di lingua ladina, mòchena e cimbra”. Provincia Autonoma di Trento - Servizio Statistica(トレント自治県統計局) (Giugno 2012). 2016年5月10日閲覧。
- ^ Schweizer, Bruno (2008), James R. Dow, ed. (German), Zimbrische Gesamtgrammatik, Stuttgart: Franz Steiner Verlag
- ^ “Language: Cimbrian”. Glottolog. 2016年5月10日閲覧。
- ^ “Tav. I.5 - Appartenenza alla popolazione di lingua ladina, mochena e cimbra, per comune di area di residenza (Censimento 2001)” (Italian). Annuario Statistico 2006. Autonomous Province of Trento (2007年). 2011年5月12日閲覧。
- ^ “Cimbrian”. UNESCO Atlas of the World's Languages in Danger. UNESCO. 2016年5月10日閲覧。
- ^ “Autonomous Province of Trento and local linguistic minorities”. Minoranze Linguistiche - servizio per la promozione delle minoranze linguistiche locali. Autonomous Province of Trento (2011年). 2011年5月12日閲覧。