上行口蓋動脈(じょうこうこうがいどうみゃく)は、頭頸部動脈の一つ。顔面動脈の枝で、上咽頭収縮筋に向かう。

動脈: 上行口蓋動脈
The internal carotid and vertebral arteries. Right side. (Ascending palantine visible at center, to left of mouth.)
英語 Ascending palatine artery
ラテン語 arteria palatina ascendens
グレイの解剖学 書籍中の説明(英語)
栄養 口蓋帆挙筋
軟口蓋
口蓋扁桃
耳管
起始
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構造

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顔面動脈の始点の近くで起こり、茎突舌筋茎突咽頭筋の間を咽頭側面へ上昇し、上咽頭収縮筋内側翼突筋の間に沿って頭蓋底近くまで進む。

口蓋帆挙筋の近くで二つの枝を分岐する。一つは口蓋帆挙筋に栄養を供給し、上咽頭収縮筋上縁上で曲がりくねり、軟口蓋及び口蓋腺に栄養を供給し、反対側同名枝及び顎動脈の枝である下行口蓋動脈と吻合する。もうひとつの枝は上咽頭収縮筋を貫き、口蓋扁桃耳管に栄養を供給し、顔面動脈扁桃枝及び、上行咽頭動脈と吻合する。

関連項目

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脚注

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  • Uflacker, Renan, ed (2007). “Arteries of the Head and Neck”. Atlas of Vascular Anatomy: An Angiographic Approach (2nd ed.). Philadelphia, Pennsylvania, USA: Lippincott Williams & Wilkins. ISBN 978-0-7817-6081-2 

外部リンク

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この記事にはパブリックドメインであるグレイ解剖学第20版(1918年)555ページ本文が含まれています。

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