伊豆市(いずし)は、静岡県伊豆半島中央部に位置する。この半島で最大の面積を占める基礎自治体である。

いずし ウィキデータを編集
伊豆市
伊豆市旗 伊豆市章
伊豆市旗 伊豆市章
2004年6月26日制定
日本の旗 日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 静岡県
市町村コード 22222-4
法人番号 3000020222224 ウィキデータを編集
面積 363.97km2
総人口 26,189[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 72人/km2
隣接自治体 沼津市伊東市伊豆の国市賀茂郡東伊豆町河津町西伊豆町
市の木 クヌギ
市の花 ワサビ
市の鳥 キジ
伊豆市役所
市長 菊地豊
所在地 410-2413
静岡県伊豆市小立野38番地の2
北緯34度58分36秒 東経138度56分49秒 / 北緯34.97653度 東経138.94681度 / 34.97653; 138.94681座標: 北緯34度58分36秒 東経138度56分49秒 / 北緯34.97653度 東経138.94681度 / 34.97653; 138.94681
地図
市庁舎位置
外部リンク 公式ウェブサイト

伊豆市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト

概要

編集

平成の大合併のピーク期あたりの2004年4月1日に、伊豆半島中北部の4町、田方郡修善寺町土肥町天城湯ケ島町中伊豆町合併し伊豆市が発足した。

伊豆市は県の面積の4.1%を占め、現在、浜松市静岡市川根本町に次いで4番目に広い基礎自治体である。このように広大な面積を有しているが、深山な伊豆半島に位置するため、市域の67%は山林で占められており、可住地面積は17.3%程で[1]、人家の多くは狩野川とその支流の脇のわずかな平地に集まる。温泉と自然環境を主軸とした観光地を有している。

地理

編集
市北部より西を望む。画像のほぼ全てが伊豆市の市域。
中央部が修善寺駅周辺と修善寺温泉街。左から右へ狩野川が流れる。右奥の山塊が達磨火山でその最高点が達磨山。
市北部より南を望む。画像のほぼ全てが伊豆市の市域。
最奥の山塊が天城山。その右前が天子火山
伊豆市の中心街である修善寺駅周辺。右が南方向。

市域の多くが、伊豆半島のおよそ標高500〜1,000メートル (m) 級の分水嶺に囲まれる。そのために市域は分水嶺内側の狩野川水系上流域を占める内陸部と、駿河湾に接する海岸部の二つに大別される。この二つの地域間には標高約570 mの船原峠があり、移動において地域住民の地理的・心理的障壁となっており、生活圏の境界にもなっている[2]。海岸部は内陸部に比べ、暖流である黒潮の影響で幾分か温暖である[3]。 今後発生が予見されている南海トラフ巨大地震の際には、市内の海岸に最大8mの津波が到達することが予想されている[4]

市域はかつて火山島であった伊豆半島にあるため、火山活動に由来する地形が残る。先述の市域を囲む分水嶺の山稜も大型火山が侵食されて形成されたもので、内陸側のすそ野には大型火山の名残の比較的緩やかな山並みが続く地域もあり、北部域ではゴルフ場や別荘地、テーマパークとして利用されている。これら大型火山の活動はすでに終えているが、半島西部の伊豆東部火山群は現在も活動中であり、それら単成火山が造りだした地形も市内に多く存在するが認知度は低い。

気候は一般的に温暖な地域と認識されている伊豆半島であっても、天城山近くの山間部では積雪のある年も珍しくない。この天城山では年間降水量が4,000ミリメートル (mm) を超えることもある多雨地帯である[5]

広袤(こうぼう)

編集
節内の全座標を示した地図 - OSM
節内の全座標を出力 - KML

国土地理院の全国都道府県市区町村別面積調によると、伊豆市の面積は363.97平方キロメートル (km2) である[6]

国土地理院によると[7][8]伊豆市の東西南北それぞれの端は以下の位置。北端は巣雲山の北北西約1キロメートル (km) 、東端は冷川峠の北北東約4 km、南端は天城峠の西約1 km、西端は恋人岬である。また、2010年国勢調査結果に基く人口重心[9]は大平にある。

  北端
北緯35度00分58秒 東経139度01分56秒 / 北緯35.01611度 東経139.03222度 / 35.01611; 139.03222 (伊豆市最北端)
人口重心
北緯34度57分00.69秒 東経138度55分54.53秒 / 北緯34.9501917度 東経138.9318139度 / 34.9501917; 138.9318139 (伊豆市人口重心)
西端
北緯34度52分06秒 東経138度45分10秒 / 北緯34.86833度 東経138.75278度 / 34.86833; 138.75278 (伊豆市最西端)
市役所
北緯34度58分36秒 東経138度56分49秒 / 北緯34.97667度 東経138.94694度 / 34.97667; 138.94694 (伊豆市役所)
東端
北緯34度59分00秒 東経139度04分09秒 / 北緯34.98333度 東経139.06917度 / 34.98333; 139.06917 (伊豆市最東端)
 
南端
北緯34度49分35秒 東経138度55分18秒 / 北緯34.82639度 東経138.92167度 / 34.82639; 138.92167 (伊豆市最南端)
 

主な地形

編集

歴史・出来事

編集

市発足まで

編集
近代以降

市発足から

編集

行政区域の変遷

編集
修善寺村 修善寺町
大正13年
修善寺町
昭和31年
修善寺町
昭和34年
*北狩野村の一部は
大仁町へ編入
伊豆市
平成16年

出典[1]
下狩野村
北狩野村
土肥村 土肥村
明治22年
土肥町
昭和13年
土肥町
昭和31年
小土肥村
八木沢村 西豆村
明治22年
小下田村
中狩野村 天城湯ケ島町
昭和35年
上狩野村
上大見村 中伊豆町
昭和33年
中大見村
下大見村

人口

編集

市の発足前から人口の減少は進んでおり、発足時(2004年)の人口は38,108人であった。

 
伊豆市と全国の年齢別人口分布(2005年) 伊豆市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 伊豆市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
伊豆市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 40,875人
1975年(昭和50年) 40,561人
1980年(昭和55年) 39,915人
1985年(昭和60年) 39,769人
1990年(平成2年) 38,999人
1995年(平成7年) 39,426人
2000年(平成12年) 38,581人
2005年(平成17年) 36,627人
2010年(平成22年) 34,202人
2015年(平成27年) 31,317人
2020年(令和2年) 28,190人
総務省統計局 国勢調査より


対策

編集
市街地再開発事業
伊豆市では人口減少を食い止め、伊豆箱根鉄道駿豆線を利用した沼津三島地区のベッドタウン化を現在以上に遂げて人口増加へ繋げるために、修善寺駅を主とした市街地再開発事業が進められている。主な内容は、修善寺駅舎の建て替え・北口の新設、駅南・駅北地区の連絡通路の新設、駅北広場の廃止し大型駐車場新設、新しい広場の設置、歩道の再整備など[13]。修善寺駅周辺市街地の再開発完了後には牧之郷駅の駅舎建て替え・マンション新設などの整備も検討されている。

行政

編集

市長

編集
氏名 就任日 退任日
初代 大城伸彦 2004年4月25日 2008年4月24日
2-4代 菊地豊 2008年4月25日 現職

市役所

編集
  • 本庁(修善寺地区)
  • 支所:修善寺支所(本庁内)、土肥支所、天城湯ケ島支所、中伊豆支所

警察・消防

編集
市内に警察署は存在しないが、天城湯ヶ島地区に警察庁関東管区警察局の通信施設が存在する。市全域が伊豆の国市にある大仁警察署の管轄になる。大仁警察署は伊豆の国市と伊豆市の境界の至近に置かれている。
  • 消防-田方南消防署2008年4月に、市街地郊外に新設された。)
  • 消防-田方南消防署西出張所

行政区

編集
  • 修善寺(しゅぜんじ)地区 - 旧修善寺町
    • 北狩野村地区
      • 大野(おおの) - 旧大野村
      • 牧之郷(まきのこう) - 旧牧之郷村
      • 柏久保(かしわくぼ) - 旧柏久保村
      • 年川(としがわ) - 旧年川村
    • 旧修善寺町地区(狭義)
      • 瓜生野(うりゅうの) - 旧瓜生野村
      • 熊坂(くまさか) - 旧熊坂村
      • 堀切(ほりぎり) - 旧堀切村
      • 大沢(おおさわ) - 旧大沢村
      • 修善寺 - 旧修善寺村(旧下修善寺村・旧上修善寺村)
    • 下狩野村地区
      • 小立野(こだちの) - 旧小立野村
      • 本立野(ほんたちの) - 旧本立野村
      • 加殿(かどの) - 旧加殿村
      • 田代(たしろ) - 旧田代村
      • 日向(ひなた) - 旧日向村
      • 大平(おおだいら) - 旧大平村
  • 中伊豆(なかいず)地区 - 旧中伊豆町
    • 下大見村地区
      • 下白岩(しも-しらいわ) - 旧下白岩村
      • 上白岩(かみ-しらいわ) - 旧上白岩村
      • 関野(せきの) - 旧関野村
    • 中大見村地区
      • 城(じょう) - 旧城村
      • 八幡(はつま) - 旧八幡村
      • 柳瀬(やなせ) - 旧柳瀬村
      • 冷川(ひえかわ) - 旧冷川村
      • 徳永(とくなが) - 旧徳永村
      • 梅木(うめぎ) - 旧梅木村
      • 宮上(みやかみ) - 旧宮上村
    • 上大見村地区(※八岳(やつおか)地区とも)
      • 戸倉野(とくらの) - 旧戸倉野村
      • 原保(わらぼ) - 旧原保村
      • 中原戸(なかはらと) - 旧中原戸村
      • 菅引(すげひき) - 旧菅引村
      • 地蔵堂(じぞうどう) - 旧地蔵堂村
      • 姫之湯(ひめのゆ) - 旧姫ノ湯村
      • 貴僧坊(きそうぼう) - 旧貴僧坊村
      • 筏場(いかだば) - 旧筏場村
  • 天城湯ケ島(あまぎゆがしま)地区 - 旧天城湯ケ島町
    • 中狩野村地区
      • 佐野(さの) - 旧佐野村
      • 雲金(くもがね) - 旧雲金村
      • 松ケ瀬(まつがせ) - 旧松ケ瀬村
      • 大平柿木(おおだいら-かきぎ) - 旧大平柿木村
      • 本柿木(ほん-かきぎ) - 旧本柿木村
      • 青羽根(あおばね) - 旧青羽根村
      • 下船原(しも-ふなばら) - 旧下船原村
      • 上船原(かみ-ふなばら) - 旧上船原村
    • 上狩野村地区
      • 矢熊(やぐま) - 旧矢熊村
      • 田沢(たざわ) - 旧田沢村
      • 月ケ瀬(つきがせ) - 旧月ケ瀬村
      • 門野原(かどのはら) - 旧門野原村
      • 吉奈(よしな) - 旧吉奈村
      • 市山(いちやま) - 旧市山村
      • 湯ケ島(ゆがしま) - 旧湯ケ島村
      • 持越(もちこし) - 持越鉱山
  • 土肥(とい)地区 - 旧土肥町
    • 旧土肥町地区(狭義)
      • 小土肥(おどい) - 旧小土肥村
      • 土肥 - 旧土肥村
    • 西豆村地区
      • 八木沢(やぎさわ) - 旧八木沢村
      • 小下田(こしもだ) - 旧小下田村

合併問題

編集

一時期、合併の枠組みによっては政令指定都市へ移行することも検討されたが、構想は白紙撤回された。しかし、三島市伊豆の国市は新たに、伊豆市など伊豆半島の各地域との大合併による「新・伊豆市」構想を持ち始めており、同構想が実現した場合は政令指定都市への移行が実現する可能性もある[要出典]

姉妹都市・提携都市

編集

海外

編集

国内

編集

経済

編集
産業大分類別就業者数(平成17年度)[1]
総数 (単位:人) 第1次産業 7.77% (全国平均1.5%) 分類不能の産業 0.70%
19,151 農業 林業 漁業 135
1,488 1,396 42 50
第2次産業 25.12% (全国平均26.8%)
鉱業 建設業 製造業
4,810 35 1,866 2,909
第3次産業 58.27% (全国平均71.7%)
電気・ガス・熱供給・水道業 情報通信業 運輸業 卸売・小売業・飲食店
12,718 61 158 698 2,989
金融・保険業 不動産業 飲食店・宿泊業 医療・福祉
234 132 2,789 1,808
教育・学習支援 複合サービス業 サービス業 公務 他に分類されないもの
625 337 2,397 490

観光

編集
温泉
火山との関係が深い伊豆半島であるため温泉が豊か。そのために古くより温泉街が発展し、現在では保養地として首都圏を中心に全国から観光客を呼ぶ。その代表は修善寺温泉湯ヶ島温泉であるが、かつてはこれらの温泉を目当てに川端康成を含む多くの文豪が訪れ作品を残したほか、井上靖天城湯ケ島地区で少年期を過ごしたことなどがあるため、文学に因んだ事物が多く存在する。また、修善寺温泉では鎌倉時代源氏に関係する建造物や墓などが残り、これらも伊豆市の観光における売りである。
伊豆市の北部を占める温泉地帯が 修善寺温泉である。修禅寺の門前町として発展した。修善寺温泉で特徴的なのは、「独鈷の湯」をはじめとする温泉であり、上記で書かれている通り、明治期に多くの文豪が訪れた。
新修善寺温泉は、伊豆の国市に近い瓜生野地区にある温泉であり、旧大仁鉱山から湧出。温泉の大部分が伊豆の国市側の大仁温泉に給湯されているが、瓜生野地区にはスパリゾート施設が整備されている。
伊豆市の中南部を占める温泉地帯が 天城湯ヶ島温泉郷である。温泉地帯のほとんどを山地が占めており、山地から流れ出て来る沢水は狩野川に合する。南部は川端康成の「伊豆の踊り子」の舞台として知られる天城山系と連なり、狩野川流域には温泉地が点在している。浄蓮の滝などの天然の観光資源が豊富。
  • 旧中伊豆町の温泉 白岩温泉
伊豆市の東部を占める温泉地帯で、ほとんどが天城山脈に含まれ、天城山の最高峰万三郎岳がある。ワサビ、椎茸栽培も盛んである。
伊豆の西部を占める温泉地帯で、駿河湾沿いには砂浜も多く、風光明媚な観光地でもある。海の幸が豊富。
土肥地域は夏季に海水浴客で賑わう。小下田にある恋人岬には、恋愛成就を目的とした金の鐘が置かれ、観光客を集めている。
市の内陸部を囲むように存在する急峻な山稜は、観光ドライブや軽登山の場所として整備されている。南稜にあたる天城山は日本百名山の一座として数えられ、軽登山愛好者が訪れる。また、西稜は低木やササ原の植生となっているために眺望に優れ、昭和40年代に観光ドライブ用として西伊豆スカイラインとして車道が整備された。また、南稜の天城峠から西稜まで、伊豆山稜線歩道という登山道も整備されている。東稜にも伊豆スカイラインが通るが、市域の区間は先述の西稜よりも標高が比較的低く、木々が覆うため眺望には恵まれず、箱根山方面から伊東市方面へ抜ける際の通過区間といった様相である。
市域の大部分を占める狩野川水系は、アユ友釣りが盛んである。この狩野川はアユの友釣りの発祥の地とされることが多く、メッカ的地位を得ており、「狩野川を制すれば全国を制す」という言葉もある[14]。また、上流部では万城の滝や、日本の滝百選の1本に数えられる浄蓮の滝が観光客を集める。
  • 施設
大型の観光施設としては、自転車をテーマとした日本サイクルスポーツセンター1965年から修善寺地区で営業。市もサイクリングのメッカとして売り出している[15]。また、花をテーマとした修善寺虹の郷1990年から同地区で営業している。

農業

編集
 
わさび丼定食(あまご茶屋)

平地は主として稲作が中心。天城山の山麓では清涼な水を利用して江戸時代からワサビ栽培が行われ、中伊豆地区の筏場地区や地蔵堂地区では大規模なワサビ田が広がる。1892年ごろ[16]、原保村(現伊豆市)の平井熊太郎が畳石式栽培を開発した[17]はこれらで収穫される天城のワサビは最上級のブランドとなっている。また、明治期には天城湯ケ島地区(上狩野村門野原出身)の石渡秀雄がシイタケの栽培法を確立しており、現在もシイタケ栽培が盛んである。

漁業

編集

駿河湾に面する土肥地区では漁業が行われている。主な漁港は小下田漁港と八木沢漁港。

鉱業

編集

江戸時代から稼働していた土肥金山を始め、持越鉱山大仁鉱山など多数の鉱山を抱え、1960年代までは盛んに採掘、精錬が行われていた。鉱山の採掘は全て廃鉱または休止しており、精錬技術を生かしたリサイクル事業などに転換している企業もある。

教育

編集

専門学校

編集

高等学校

編集

小中一貫校

編集

中学校

編集

小学校

編集
修善寺地区
中伊豆地区
天城湯ケ島地区
土肥地区
  • 伊豆市立土肥小中一貫校前期課程

閉校

編集


交通

編集

鉄道

編集
 
修善寺駅
伊豆箱根鉄道
牧之郷駅修善寺駅
  • 中心となる駅:修善寺駅

修善寺駅は、鉄道のない伊豆半島西部へのターミナル駅となる。駅前には半島各地へ向かうバス路線が集まる。

道路

編集

一般国道自動車専用道路(B)である伊豆縦貫自動車道を含む国道や複数の県道、1本の有料道路が市内を通過する。

一般国道自動車専用道路(B)

編集
伊豆縦貫自動車道修善寺道路
熊坂IC修善寺IC
伊豆縦貫自動車道(天城北道路)
修善寺IC、大平IC修善寺JCT(未着工)
伊豆縦貫自動車道(天城北道路)
修善寺JCT(未着工)、月ケ瀬IC

国道

編集

県道

編集

有料道路

編集

路線バス

編集

デマンド型乗合タクシー

編集
  • 沼津市デマンド型乗合タクシー戸田・土肥線

船舶

編集
 
静岡県道223号清水港土肥線の標識と土肥温泉。フェリーの甲板から撮影。
土肥港と、静岡市清水区清水港を65分で結ぶフェリー航路。静岡県道223号清水港土肥線に指定されている。

空港

編集

市内に空港はない。最短時間で行ける空港は羽田空港である。県内には静岡空港があるが利便性が低く、地元住民は成田国際空港や羽田空港を利用する。

南関東や静岡県内の空港への、公共交通機関を利用した最短所要時間は次のとおり[19]。なお、静岡空港についてはバスを利用することになるため、渋滞状況によっては2時間以上を要する場合がある。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

編集

修善寺地区

編集

修禅寺関連

編集
  • 修禅寺 - 空海ゆかりの寺院。源頼家が幽閉されていた。
  • 木彫不動明王座像
  • 修禅寺の鐘 - 温泉街に響く鐘の音は情緒に満ちている音風景。
  • 修禅寺のカツラ - 樹齢約1000年。
  • 修禅寺奥の院 - 空海の青年時代の修行の地と伝える山寺。
  • 指月殿 - 源頼家の菩提を弔うために建立。伊豆では最古の木造建築物。
  • 源頼家の墓 - 指月殿の境内にある。
  • 源範頼の墓 - 修善寺温泉の西北の山腹にある。
  • 日枝神社 - 修禅寺の東脇。「子宝の杉」で有名。

温泉

編集
日帰り温泉
編集
  • 修善寺時之栖 百笑の湯 - 2024年に伊豆温泉村から修善寺時之栖に改称[20]
  • 筥湯(はこゆ)
  • ねの湯 対山荘
  • 宙SORA 渡月荘金龍
  • 瑞の里 ○久(まるきゅう)旅館
  • 民宿 福井
  • 温泉大浴場 森の湯(ラフォーレ修善寺内)
足湯施設
編集
  • リバーテラス杉の湯
  • 河原湯

スポーツ施設

編集
キャンプ場
  • だるま山高原キャンプ場
  • CAMP BAIRD
ゴルフ場

自然・施設

編集

別荘地

編集

その他

編集

イベント

編集
  • 修善寺梅林 梅祭り - 1月下旬-3月上旬。
  • 湯くみ式 - 「独鈷の湯」から娘が温泉をくみ出す。4月21日。
  • 弘法忌 - 修禅寺開祖の弘法大師の忌日の祭り。4月21日。
  • 修善寺駅前まつり - 8月2日。
  • 弘法大師奉納花火大会 - 8月21日。
  • 全日本バイアスロン大会 - 自転車とマラソンの複合競技。11月に開催。
  • 桂谷八十八ヶ所参拝 - 四国八十八ヶ所のミニ版。11月7日-9日。

中伊豆地区

編集

温泉

編集
日帰り温泉
編集
  • 縄文之御神湯(ホテルワイナリーヒル/中伊豆ワイナリーヒルズ
  • 白岩の湯
  • 小川温泉共同浴場
  • 希望園
  • 神代の湯
  • 富士陽光ホテル

観光・スポーツ施設

編集
  • 中伊豆ワイナリーヒルズ - ワイナリー中心の観光施設。シダックス創業者志太勤が自費で作った。
    • 中伊豆ワイナリー シャトーT.S
    • ホテルワイナリーヒル
    • ベースボールスタジアム
    • サッカースタジアム
    • テニスコート
    • リゾートプール
    • トレーニングルーム
  • 中伊豆温泉室内プール ふれっぷ
  • 六仙の里公園/中伊豆グラウンド
  • 伊豆大見の郷 季多楽(きたら) - 伊豆市観光協会 中伊豆支部、農産物直売所。大見城址公園脇。
  • あまぎスカイアドベンチャー(天城東急リゾート
キャンプ場
  • 伊豆自然村キャンプフィールド
  • 萬城の滝キャンプ場
ゴルフ場

別荘地

編集

自然

編集
  • 丸野山高原 - 天城高原の北に位置する草原で相模湾や駿河湾の眺望が楽しめる。
  • 天城山原生林
  • アマギツツジ - 天城山に自生し大輪の花弁を付ける。
  • 万城の滝 - 裏見の滝とも呼ばれ、以前は裏側に行くと水の落下が見られた(現在は崩落の為、裏側へは立ち入り禁止)。

旧跡など

編集

イベント

編集
  • 万城の滝祭り - 水を大切にする心を養う祭り。8月第2日曜日。

天城湯ケ島地区

編集

天城峠関連

編集

温泉

編集
日帰り温泉
編集
  • 湯の国会館
  • 時之栖 湯治場ほたる
  • 湯ヶ島温泉 湯本館
  • リブマックスリゾート天城湯ヶ島
  • テルメいづみ園

スポーツ・文化施設

編集
キャンプ場
ゴルフ場
  • フジ天城ゴルフ倶楽部
  • 湯ヶ島ゴルフ倶楽部

自然・施設

編集
  • 道の駅伊豆月ケ瀬
  • 伊豆月ヶ瀬梅林
  • 行基の滝 - 吉奈温泉近くにある行基修業の滝。
  • 世古峡 - 小耶馬渓とも言われる。新緑と紅葉時が美しい。
  • 浄蓮の滝 - 日本の滝百選の一つ。近くにあった浄蓮寺に由来。ハイコモチシダの自生地。
    • 天城国際マス釣り場
  • 昭和の森 - 1978年に昭和天皇在位50年記念に、天城峠一帯を指定。
  • 滑沢渓谷 - 滑沢川が安山岩の一枚岩を流れる。井上靖の猟銃で有名。
  • 天城の太郎杉 - 樹齢400年、高さ48m、目通り幹囲9.6m 五竜の滝付近。

資料館

編集
  • 天城湯ケ島市民活動センター(旧・湯ヶ島小学校)
    • 天城図書館
    • 井上靖資料室
    • ジオパーク展示室「あまじお」(天城のジオ)
  • 道の駅天城越え関連
    • 森林博物館
    • 伊豆半島ジオパーク天城ビジターセンター
    • 伊豆近代文学博物館
    • 昭和の森会館(道の駅天城越え内)
      • 井上靖旧邸

寺社・旧跡

編集

イベント

編集
  • 伊豆月ヶ瀬梅林 梅まつり - 2月中旬-3月中旬。
  • 伊豆月ヶ瀬梅林 梅狩り - 例年6月。
  • 天城ほたる祭り - 例年6月〜7月に開催される。
  • 天城七夕祭り - 8月1日に開催される。
  • 天城夏まつり - 8月11日。
  • 東司祭り - 8月29日に開催される。
  • 森の感謝祭 - 9月第3日曜日に開催される。

土肥地区

編集

金山関連

編集
  • 土肥金山 - 戦国時代に開かれた金山。全長100 km。坑道を見学可能。
  • 土肥金山資料館 - 金山跡で当時の様子が等身大の人形で再現、砂金採り体験も出来る。
  • 龕附天正金鉱 - 全国で唯一、女陰形金脈龕(がん)が山の神として祀られる。

温泉

編集
日帰り温泉
編集
  • 弁天の湯(共同浴場)
  • 馬場温泉 楠の湯(共同浴場)
  • 元湯温泉(共同浴場)
  • 湯茶寮マルト
  • 屋形温泉(共同浴場)
  • 大江戸温泉物語 土肥マリンホテル
  • たたみの宿 湯の花亭
  • 碧き凪ぎの宿 明治館
  • 土肥温泉丸(夏季・海辺)
足湯
  • 黄金の湯(無料) - 松原公園北隣。

海岸・海水浴場

編集
  • 小土肥海水浴場
  • 土肥海水浴場
  • さざ波キャンプ場
  • フィッシングパークTOI - 海上の手頃な釣り堀。
  • アウトドアビレッジTHE101 - ダイビングのライセンス取得。マリンスポーツの前進基地。

名所・公園

編集
  • 松原公園 - ギネス登録の世界一の花時計がある。足湯施設(黄金の湯)もある。「土肥桜まつり」会場。
  • 丸山城(出城)跡
  • 丸山スポーツ公園 - トイザクラの原木。
  • 恋人岬 - 意中の人の名前を口しながら、鐘を3回鳴らすと成就する。

寺社

編集

イベント

編集
  • 土肥桜まつり - 松原公園芝生広場。1月下旬〜2月上旬。
  • 恋人岬バレンタインスペシャル - 先着214組に様々なイベント。2月14日。
  • 恋人岬ホワイトデースペシャル - 先着314組に様々なイベント。3月14日。
  • 金山祭り - 金山で繁栄した往時をしのぶ。7月1日。
  • 土肥サマーフェスティバル海上花火大会 - 例年8月に開催。
  • 土肥神社例大祭 - 神代節、土肥太鼓、やぶさめなど奉納。浜降り(仮装行列)も。10月14日-15日。
  • 立木釈尊供養祭 - 景勝地富士見台にある松の立木にある釈尊像の供養祭。11月1日。

人物

編集

著名な出身者

編集

ゆかりの人物

編集
  • 川端康成 - 『伊豆の踊子』の執筆にあたり、天城湯ケ島地区の旅館に4年半滞在して完成させた。
  • 井上靖 - 少年期を天城湯ケ島地区で過ごす。

関係作品

編集

映画・テレビドラマ

編集

文学・記録・漫画

編集

その他

編集
  • 全国地方公共団体コードの5けたの数字(検査数字を除く)は「22222」であり、全て同一数字で揃う唯一の自治体である。
  • 市のテーマソングはRin'の「サイの神」。合併当初はイベントや市の宣伝CM等によって毎日のようにこの曲が流れていた。
  • 1942年頃に農学者大井上康が、中伊豆地区(旧下大見村)で巨峰を開発したため原産地とされている。市内にある市立中伊豆小学校では、大井上の子息から苗を寄贈されて育てている。

伊豆市の風景

編集

脚注

編集

注釈

編集

出典

編集
  1. ^ a b c 出典 : 伊豆市公式ウェブサイト 伊豆市統計書(平成22年度版)、2012年11月2日閲覧
  2. ^ 静岡新聞2010年9月19日 (心理的障壁の箇所の出典)、2012年11月2日閲覧
  3. ^ 国土地理院 古地理調査 狩野川・安倍川・大井川 川の流れと歴史のあゆみ 気象・気候、2012年11月2日閲覧
  4. ^ 資料1-3 市町村別平均津波高一覧表<満潮位>”. 内閣府防災情報のページ (2012年8月29日). 2024年2月16日閲覧。
  5. ^ 出典 : 気象庁 年間降水量 天城山、2012年11月2日閲覧
  6. ^ 国土地理院. “全国都道府県市区町村別面積調”. 2014年6月6日閲覧。
  7. ^ 日本の東西南北端点の経度緯度”. 国土地理院ホームページ. 2014年6月6日閲覧。
  8. ^ 静岡県 市区町村の役所・役場及び東西南北端点の経度緯度(世界測地系)”. 国土地理院ホームページ. 2014年6月6日閲覧。
  9. ^ 我が国の人口重心 -平成22年国勢調査結果から-”. 総務省統計局ホームページ. 2014年6月6日閲覧。
  10. ^ 坑内火災、ガスに巻かれ次々と倒れる『大阪毎日新聞』(昭和12年3月17日夕刊).『昭和ニュース事典第6巻 昭和12年-昭和13年』本編p215 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
  11. ^ 二百七十七人解雇、従業員はスト決議『大阪毎日新聞』(昭和12年5月20日夕刊).『昭和ニュース事典第6巻 昭和12年-昭和13年』本編p790
  12. ^ 震度データベース検索 気象庁 静岡県内の有感地震検索より。
  13. ^ 伊豆市議会だよりNo.20参照、2012年11月2日閲覧
  14. ^ 狩野川ひと物語《13》 友釣り (2012/6/14 03:00) - @S(静岡新聞 SBS)、2012年11月2日閲覧
  15. ^ サイクルメッカ伊豆、2012年11月2日閲覧
  16. ^ 地域森林景観 山間に広がる美しい棚田~中伊豆ワサビ田~ - 東京大学、2012年11月2日閲覧
  17. ^ とれたてぴちぴち伊豆育ち。ふるさとの特産品をご紹介 - 伊豆市、2012年11月2日閲覧
  18. ^ 伊豆市公式ウェブサイト 『天城小学校』開校式、2013年4月22日閲覧
  19. ^ 伊豆市観光協会アクセスガイド伊豆市公式ウェブサイト 富士山静岡空港を参照、2012年11月2日閲覧
  20. ^ 伊豆市に「修善寺時之栖」誕生「伊豆温泉村」を改装 サウナや古民家ヴィラ新設”. 静岡新聞. 2024年4月24日閲覧。
  21. ^ 学長からのメッセージ│佐野日本大学短期大学”. sanotan.jp. 2021年12月25日閲覧。
  22. ^ 静岡県浜松市出身だが『ふるさとデータブック 東海』(NHK出版、1992年刊)では当時の土肥町の主な出身者として取り上げている。
  23. ^ 兵庫県芦屋市出身だが『ふるさとデータブック 東海』(NHK出版、1992年刊)では当時の土肥町の主な出身者として取り上げている。
  24. ^ コーチ紹介 - スカッシュ専門通販サイト | スポーツステーション・ジン”. コーチ紹介 - スカッシュ専門通販サイト | スポーツステーション・ジン. 2021年12月20日閲覧。
  25. ^ 潮木 仁 (スカッシュ) - 第18回アジア競技大会(2018/ジャカルタ・パレンバ) - JOC”. 日本オリンピック委員会(JOC). 2021年12月20日閲覧。
  26. ^ 潮木 仁”. samplesite2008.web.fc2.com. 2021年12月20日閲覧。
  27. ^ Vol.9 公益社団法人日本スカッシュ協会 常務理事 潮木 仁 氏 〜世界に挑戦する次世代のプレーヤーを育成する〜|グローバル教育|海外教育情報サイトSPRING(シンガポール)”. springmagazine. 2021年12月20日閲覧。
  28. ^ https://twitter.com/tashinamism/status/1251797718164336641”. Twitter. 2021年12月20日閲覧。
  29. ^ 株式会社BS日本 (2020年4月25日). “スカッシュ|バカリズムの大人のたしなみズム|BS日テレ”. BS日テレ. 2021年12月20日閲覧。
  30. ^ 郷土史・軽部慈恩”. 静岡県三島市. 2024年1月28日閲覧。

関連項目

編集

外部リンク

編集

  NODES
Done 1
twitter 3