兜合わせ
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概要
編集互いの陰茎を密着させ、刺激する行為。互いの陰茎をすり合わせたり、二本を掌で把握し一緒に摩擦するなどの刺激を加える。互いに陰茎をあて、擦り付け合う[1]。剣道において竹刀を当てあう「兜合わせ」が語源である[2]。
英語ではFrotと書かれ、アナルセックスの実践を軽蔑したゲイの活動家によって普及した[3] 。
性器内部への接触が無いため、HIV / AIDSの感染リスクを最小限に抑えるという性行為であるという利点がある。しかし、HPVや陰シラミなどの皮膚経由で感染する性感染症のリスクを回避できず、双方とも自覚症状がなくても感染する可能性がある。[4][5]。
また、Cock Docking(あるいは単にDocking)と呼ばれる、男性器同士の結合方法も存在する。すなわち、包皮の余った男性の陰茎内に、別の男性が陰茎を挿入することである。
他の動物の行為
編集性器同士をこすり合わせる行為は、人間以外のオスの動物でも確認されている。ボノボの間では、2人のオスが木の枝からぶら下がってペニスフェンシングを行い、兜合わせを行うことが頻繁にある。またこれは二匹のオスが正常位にいる場合でも起こる[6][7] 。
非霊長類のオスの間において、兜合わせに似た男性器の擦り合わせは、キスと併せてオスのマナティーの間で観察されている。オスのバンドウイルカはしばしば生殖裂孔を擦り合わせることがあり、まれに肛門でも行われることがある。男性器の擦り合わせは、同性愛を広く行う哺乳類の間でも一般的である[8]。
脚注
編集- ^ ““抜き合い”って実際気持ちイイの?男同士の兜合わせを調査してみた”. ちるちる (2022年5月31日). 2023年12月8日閲覧。
- ^ “兜合わせの意味や由来とは?兜合わせのやり方や気持ちいい理由も”. 恋の参考書 - スゴレン | 男女の本音を集めた恋愛アンケート・さまざまなシーンで役立つ恋愛コラム. 2023年12月8日閲覧。
- ^ Nichols, Jack. “Interview: Cockrub Warrior Bill Weintraub”. Gay Today. April 26, 2010閲覧。
- ^ “Sexual Risk Factors”. AIDS.gov. June 8, 2012閲覧。
- ^ Dianne Hales (2008). An Invitation to Health Brief 2010-2011. Cengage Learning. pp. 269–271. ISBN 978-0495391920 August 29, 2013閲覧。
- ^ de Waal, Frans B. M. (March 1995). “Bonobo Sex and Society”. Scientific American 272 (3): 58–88. Bibcode: 1995SciAm.272c..82W. doi:10.1038/scientificamerican0395-82. PMID 7871411. オリジナルの27 January 2012時点におけるアーカイブ。 21 December 2011閲覧. "They also practice so-called penis-fencing, in which two males hang face to face from a branch while rubbing their erect penises together. ...Perhaps the bonobo's most typical sexual pattern, undocumented in any other primate, is genito-genital rubbing (or GG rubbing) between adult females. One female facing another clings with arms and legs to a partner that, standing on both hands and feet, lifts her off the ground."
- ^ Frans B. M. de Waal (2001). “Bonobos and Fig Leaves”. The ape and the sushi master : cultural reflections by a primatologist. Basic Books. ISBN 978-84-493-1325-7
- ^ Bagemihl, Bruce. Biological Exuberance: Animal Homosexuality and Natural Diversity. St. Martin's Press, 1999.