全羅南道

韓国の第一級行政区画のひとつ

全羅南道(チョルラナムド、ぜんらなんどう、: 전라남도)は、朝鮮半島南西部に位置する大韓民国(韓国)の全南(チョンナム、전남)と略される。

全羅南道
略称: 전남;全南;Jeonnam;チョンナム
全羅南道の旗
全羅南道の紋章
位置
全羅南道の位置
全羅南道の位置
地図
全羅南道の地図
各種表記
ハングル: 전라남도
漢字: 全羅南道
日本語読み仮名: ぜんらなんどう
片仮名転写: チョルラナム=ド
ローマ字転写 (RR): Jeollanam-do
統計(2023年
面積: 12,309.00[1] km2
総人口: 1,804,217[2]
男子人口: 909,548 人
女子人口: 894,669 人
人口密度: 146.6 人/km2
世帯数: 911,442 世帯
行政
国: 大韓民国の旗 大韓民国
下位行政区画: 5市17郡
ISO 3166-2: KR-46
行政区域分類コード: 36
全羅南道の木: イチョウ
全羅南道の花: ツバキ
全羅南道の鳥: ヤマバト
自治体公式サイト: 全羅南道
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全羅南道庁

1896年朝鮮八道における全羅道の南半分を「全羅南道」と定めた。1948年より韓国の一部となり、現在に至る。日本統治時代までは済州島および周辺島嶼も全羅南道に含まれていたが、1946年に済州道(現・済州特別自治道)として分離。また、かつて全羅南道所属であった光州市も1986年に光州直轄市(現・光州広域市)として分離した。

道庁は務安郡に所在する。十三道制施行時から2005年までは現在の光州広域市に置かれていた。

概説

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西は黄海に面し、北を全北特別自治道、東を慶尚南道と接し、南には済州海峡を挟んで済州特別自治道がある。海岸はリアス式海岸であり、入り組んだ地形に2000余りの島々が存在し、その内約4分の3は無人島である。海岸線の総延長は6,100kmにもなる。海産物、特にカキや海草の生産は韓国内で最も盛んな地域であると言え、日本の瀬戸内地方と似ている。

道の一部は山地であるが、ほとんどは平野である。蟾津江栄山江、耽津江の流れる平野は豊富な降雨があり、穀倉地帯を形成する。また、朝鮮半島で最も温暖な気候である。これらの地理条件のために農業が発達し、主に小麦大麦ジャガイモが生産される。野菜綿花果物も栽培される。

少量であるが石炭といった地下資源が採掘され、付随する工業もその地域で発達している。

道の東部南海岸である光陽湾一帯には大規模な化学工業団地である麗水国家産業団地ポスコ光陽製鉄所が立地する。
全羅南道は朝鮮半島南部の他の広域市レベルの地域と比べると、全体的に工業において遅れを取っているとされているが、それでもその中で光陽湾一帯は道内の工業生産の大半を生み出す産業施設が密集している、朝鮮半島有数の産業地帯の一つである。

霊岩郡三湖邑ではHD現代重工業系列の造船所や幾つかの中小造船所と、それらの造船所群の下請けを担う中小企業が密集している大仏国家産業団地が立地している。

釜山広域市蔚山広域市を中心とする慶南地域、および光陽湾一帯に比べて工業生産額は更に低い方だが、木浦都市圏は道内の光陽湾一帯に次ぐ工業地域である。

地理

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気候

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1月の平均気温木浦(1.8℃) 麗水(2.2℃)

8月の平均気温木浦(26.0℃) 麗水(25.7℃)

全羅南道の自治体

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市部

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  1. 順天市 - 순천시Suncheon-si
  2. 麗水市 - 여수시Yeosu-si
  3. 木浦市 - 목포시Mokpo-si
  4. 光陽市 - 광양시Gwangyang-si
  5. 羅州市 - 나주시Naju-si

郡部

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  1. 務安郡 - 무안군 Muan-Gun(全羅南道庁は三郷邑に所在)
  2. 潭陽郡 - 담양군 Damyang-Gun
  3. 谷城郡 - 곡성군 Gokseong-Gun
  4. 求礼郡 - 구례군 Gurye-Gun
  5. 高興郡 - 고흥군 Goheung-Gun
  6. 宝城郡 - 보성군 Boseong-Gun
  7. 和順郡 - 화순군 Hwasun-Gun
  8. 長興郡 - 장흥군 Jangheung-Gun
  9. 康津郡 - 강진군 Gangjin-Gun
  10. 海南郡 - 해남군 Haenam-Gun
  11. 霊岩郡 - 영암군 Yeongam-Gun
  12. 咸平郡 - 함평군 Hampyeong-Gun
  13. 霊光郡 - 영광군 Yeonggwang-Gun
  14. 長城郡 - 장성군 Jangseong-Gun
  15. 莞島郡 - 완도군Wando-Gun
  16. 珍島郡 - 진도군 Jindo-Gun
  17. 新安郡 - 신안군 Sinan-Gun

政治

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行政

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  • 全羅南道知事
    • 第38代(民選7期):金瑛錄김영록、任期:2018年7月1日~)
    • 第37代(民選6期):李洛淵이낙연、任期:2014年7月1日~2017年5月12日)知事になる前に国会議員を連続4期(16代・17代・18代・19代)務めた。文在寅大統領から国務総理(首相)に指名されたため、任期途中で知事を辞職。
    • 第36代(民選5期):朴晙瑩박준영、任期:2010年7月1日~2014年6月30日)
    • 第35代(民選4期):朴晙瑩(박준영、任期:2006年7月1日~2010年6月30日)
    • 第34代(民選3期):朴晙瑩(박준영、任期:2004年6月6日~2006年6月30日)・・・04年6月の補選で当選。自殺した朴泰榮前知事の残余任期を引き継いだ。
    • 第33代(民選3期):朴泰榮박태영、任期:2002年7月1日~2004年4月29日)・・・国民健康保険公団理事長在任時の不正疑惑で検察の捜査を受けていた最中の、2004年4月29日に投身自殺[3]
    • 第32代(民選2期):許京萬허경만、任期:1998年7月1日~2002年6月30日)
    • 第31代(民選1期):許京萬(허경만、任期:1995年7月1日~1998年6月30日)
出典:역대도지사(歴代道知事)全羅南道道知事室
党派別議席数(2018年7月1日現在)
合計 党派別内訳
共に民主党 民主平和党 正義党
合計 58 54 2 2
選挙別内訳 地域区 52 50 1 1
比例代表 6 4 1 1
出典:全羅南道議会ホームページ(2019年2月8日閲覧)。

姉妹自治体・提携自治体

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海外

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姉妹友好提携[4]

著名な出身者

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脚注

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注釈

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  1. ^ 出身地の光州市は現在は広域市となり道から独立しており全羅南道の区域ではないが、出生時は全羅南道光州市であった。

出典

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関連項目

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外部リンク

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