後背位
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後背位(こうはいい)は、性交体位の一種である。「バック」と呼ばれる[1]場合が多い[2]。両者が立ったまま行う場合は「立ちバック」(たちバック)とも呼ばれる。
概要
編集女性または受け役が四つん這いになって手をついたところに、男性または立ち役が膝をついて背後から性器を挿入する体位である。正常位より挿入がし易い場合がある。ほとんどの哺乳類もこうした体位で性交をする[要出典]。Durex社が全世界の15万人を対象に調査した統計「Durex global sex survey」(2003年)によるとこの体位を好む人の割合は、フランス37%(1位)、台湾31%(2位)、米国30%(2位)、英国28%(2位)である。なお同調査に日本でのデータは含まれない[3]。一般に男性側が深く挿入できる体位とされ、女性はGスポットや子宮口に強い刺激を受けるといわれる[2]。
男性がピタッと寄り添う状態で行う後背位は寝バック(寝後背位)と呼ばれ[4]、通常の後背位では得られない密着感を感じられる[2]。女性側はうつぶせに寝たままであるため、負担が少なく楽な姿勢で性交ができる。挿入角度は下35°~40°が理想とされる[2]。
女性が壁や家具に手をついて体を支え、男性が後ろから挿入する後背位は立ちバック(立位後背位)と呼ばれる[2]。臀部が強調されるため尻好きの男性、サディスクティックな性癖の男性に好まれるとされる[2]。挿入角度は上30°~35°が理想とされる[2]。
後背位のデメリットは互いに顔を合わせることができない点である。このためコミュニケーションが取りづらい[2]。ペニスが見えない状態での性交となることから、恐怖に感じる女性もいる[2]。また、深く挿入できる半面、角度が合わないと男女ともに痛みを感じる場合がある[2]。
各言語や書物での呼称
編集脚注
編集- ^ バックとは - コトバンク
- ^ a b c d e f g h i j “後背位(バック)のやり方”. 日刊SODオンライン (2024年6月21日). 2024年6月26日閲覧。
- ^ “durex global sex survey 2003” (PDF). Durex. 2010年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年1月17日閲覧。 “PDFファイルの5ページ目にリストが掲載されている。”
- ^ “SODアダルト学習帳~女子ウケNo.1体位といえば【寝バック】!? 慣れれば男子も楽チン、愛情たっぷり【寝バック】を徹底解説!!~”. 日刊SODオンライン (2022年8月9日). 2024年6月29日閲覧。
- ^ ヴァーツヤーヤナ p.131
参考文献
編集- ヴァーツヤーヤナ 著、岩本裕 訳「第6章 (14) 特殊な性交」『完訳 カーマ・スートラ』中野美代子解説、平凡社、東京都千代田区神田神保町3-29〈東洋文庫628〉、1998年1月9日、131頁。ASIN 4582806287。ISBN 978-4-582-80628-1。OCLC 39240942。全国書誌番号:98082339。
- 三葉『30歳の保健体育』土方敏良 企画・構成・編集、一迅社、東京都新宿区新宿2-5-10成信ビル8F、2008年11月27日。ASIN B00MA6KNCW。ISBN 978-4-7580-1123-5。OCLC 676680062。全国書誌番号:21598259。[要ページ番号]
- 夢枕艶房秘考(性戯四十八手裏表絵解説)東京美術出版平成6年刊
関連項目
編集- 性交体位
- Standing Sex - X JAPANの楽曲