日本古墳大辞典
日本古墳大辞典(にほんこふんだいじてん)は、1989年(平成元年)に東京堂出版から刊行された古墳に関する辞典。本項では2002年(平成14年)に刊行された『続 日本古墳大辞典』についても併せて記述する。
日本古墳大辞典
編集大塚初重、小林三郎が1982年(昭和57年)に上程した『古墳辞典』を改訂・補遺したもので、大塚、小林と熊野正也の3人を編者として全国の都府県にある古墳[1]から重要とされるものを記載。編纂には118名が参加し、2,800項目・4,000基の古墳について解説されている[2]。1989年9月19日初版発行、644ページ。各項目では原則として以下の内容が記載された。
- 古墳名の読み方
- 所在地名
- 調査年次・調査者名
- 古墳の形態・大きさ
- 外部施設と内部施設
- 副葬品の種類と数量
- 特徴的な事項と年代観
- 史跡指定の有無(国・都府県まで)
- 出土遺物の保管者
- 主要文献
続 日本古墳大辞典
編集大塚と小林を編者とし、編纂には295名が参加した。2002年9月24日初版発行、530ページ。「日本古墳大辞典」刊行後に行われた発掘調査などを元に1,800項目・2,000基の古墳について解説されているが、再調査が行われた前書掲載の古墳も一部含まれる[3]。また、本書では横穴墓や古墳築造に関連が深いと考えられる窯跡、祭祀遺跡などについても記載されている。