高滝ダム

千葉県市原市の養老川にあるダム

高滝ダム(たかたきダム)は、千葉県市原市二級河川養老川に建設された県営多目的ダムダム湖の名称は高滝湖(たかたきこ)[1]

高滝ダム
左岸所在地 千葉県市原市養老字寺ノ下
右岸所在地 千葉県市原市高滝字番後代[広報 1]
位置
高滝ダムの位置(日本内)
高滝ダム
北緯35度21分28秒 東経140度08分42秒 / 北緯35.35778度 東経140.14500度 / 35.35778; 140.14500
河川 養老川水系養老川
ダム湖 高滝湖
ダム諸元
ダム型式 重力式コンクリートダム
堤高 24.5 m
堤頂長 379 m
堤体積 78,000 m3
流域面積 107.1 km2
湛水面積 199 ha
総貯水容量 14,300,000 m3
有効貯水容量 12,500,000 m3
利用目的 洪水調節不特定利水上水道
事業主体 千葉県
施工業者 大成建設
着手年 / 竣工年 1970年1990年
出典 「ダム便覧」(2016年11月12日閲覧)
※出典の記載のあるものを除く
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歴史

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房総半島中部を貫流する養老川はしばしば氾濫して流域に被害を与えていたが、十分な河川改修が施されていなかったため、流域住民からは本格的改修が望まれていた。これに加え、京葉工業地帯発展に伴う人口増に対応すべく、利根川以外の河川水源開発も必要とされるようになり、多目的ダムの建設計画が立てられた[広報 2]

1958年昭和33年)に建設候補地選定が行われ、1970年(昭和45年)4月から実施計画調査が開始。1974年(昭和49年)4月より建設事業が始まり、調査開始から20年後の1990年平成2年)4月に完成した[広報 2]

年表

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特徴

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堤高24.5メートルの重力式コンクリートダムで、堤高に対して堤頂長が379メートルと長い。また、堤体積が総貯水容量と比較して小さく、効率の良い貯水が可能となっている[広報 1]

1987年(昭和62年)から1989年(平成元年)にかけて行われた[広報 2]本ダムのコンクリート打設工事は、堤高が低く幅広の形状をしていることなどを考慮してベルトコンベヤ工法がとられた[広報 1]。この工法が用いられた例としては、小平ダム北海道)と並ぶ初期のものであり[1]本州においては初の事例であった[広報 1]

周辺

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ダムに隣接して高滝ダム記念館が立地するほか、ダム湖周辺にレストランや水生植物園などがある。ダム湖の高滝湖ではブラックバス釣りや冬季にはワカサギ釣りなどが行われ、貸しボートも用意されている[1]

アクセス

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高速道路での最寄りインターチェンジは首都圏中央連絡自動車道(圏央道)市原鶴舞インターチェンジとなる。市原鶴舞インターチェンジより県道168号を経由して2km。

公共交通機関を利用する場合は小湊鉄道線高滝駅より1.6km[広報 3]。午前9時より午後4時までは駅レンタサイクル「100円チャリ」も利用できる[広報 4]。駅裏手の坂道を上った先が高滝湖・高滝湖畔美術館方面、反対方向がダム堤体・高滝ダム記念館方面である。

脚注

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出典

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  1. ^ a b c ダム便覧. “高滝ダム [千葉県]”. 日本ダム協会. 2012年12月23日閲覧。
  2. ^ “高滝ダム建設で安全祈願祭 市原”. 千葉日報 (千葉日報社): pp. 11. (1986年12月21日) 
  3. ^ “高滝ダム工事の安全願い 知事ら出席、盛大に定礎式 市原”. 千葉日報 (千葉日報社): pp. 11. (1987年11月15日) 
  4. ^ “高滝ダム、貯水始まる たん水式祝う 来春供用 地元住民も感慨深げ 市原”. 千葉日報 (千葉日報社): pp. 13. (1989年11月29日) 
  5. ^ “高滝ダムが完成 取水開始は平成4年 市原養老川 知事ら出席完工式”. 千葉日報 (千葉日報社): pp. 13. (1990年10月13日) 
  6. ^ “予定通り3日から給水開始 市原・高滝ダム”. 読売新聞 (読売新聞社): pp. 26. (1993年6月1日) 
  7. ^ “作品に触れて鑑賞 タッチ・ミュージアム 市原・高滝ダム「水と彫刻の丘」”. 千葉日報 (千葉日報社): pp. 13. (1995年11月2日) 

広報資料・プレスリリースなど一次資料

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  1. ^ a b c d 施設の概要-高滝ダム”. 千葉県 (2012年11月13日). 2012年12月23日閲覧。
  2. ^ a b c 高滝ダムのおいたち”. 千葉県 (2010年12月16日). 2012年12月23日閲覧。
  3. ^ 小湊鐵道公式ウェブサイト. “高滝駅”. 2016年3月25日閲覧。
  4. ^ 小湊鐵道公式ウェブサイト. “レンタサイクル「100円チャリ」の運用”. 2016年3月25日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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