M105 (天体)
しし座の銀河
M105 Messier 105 | |
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右がM105(左はNGC 3384)
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仮符号・別名 | NGC 3379[1] |
星座 | しし座 |
見かけの等級 (mv) | 9.76[1] |
視直径 | 2'[2] |
分類 | E1 (楕円銀河)[1], LINER[1], 活動銀河核[1] |
発見 | |
発見日 | 1781年3月24日[3] |
発見者 | ピエール・メシャン[2] |
発見方法 | 望遠鏡による観測 |
位置 元期:J2000.0[1] | |
赤経 (RA, α) | 10h 47m 49.600s[1] |
赤緯 (Dec, δ) | +12° 34′ 53.87″[1] |
赤方偏移 | 0.002922[1] |
視線速度 (Rv) | 875 km/s[1] |
距離 | 3800万光年[2](約12Mpc) |
M105の位置
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概要
編集近くにはM95、M96があり、しし座銀河群を形成している。1997年のハッブル宇宙望遠鏡による観測によって、明るい中心核と細いリング状の模様がとらえられた。中心部分には太陽の5000万倍もの質量を持つ天体があると考えられている[2]。
双眼鏡では恒星状にしか見えない。口径10cmの望遠鏡では、中心部がはっきり見える。同視野にNGC 3384が見えるが、M105の方が明るいことが分かる。口径30cmではさらにNGC 3389が淡く見えてくる。大口径望遠鏡で見ると多くの銀河が集中している場所であることが分かる。
観測史
編集1781年3月24日にピエール・メシャンによって発見された。M95とM96の発見の4~5日後、M101よりも3日早く発見されたのにもかかわらず、シャルル・メシエが1784年に発行した第3版のメシエカタログには記載されていなかった[2]。その後、ヘレン・ソーヤー・ホッグによってM106、M107とともに1947年にメシエカタログに加えられた[2]。
出典
編集- ^ a b c d e f g h i j “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M105. 2016年1月10日閲覧。
- ^ a b c d e f Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2007年8月30日). “Messier Object 105”. SEDS. 2016年1月10日閲覧。
- ^ Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2005年1月4日). “Messier 105 Observations and Descriptions”. SEDS. 2016年1月10日閲覧。
参考文献
編集- 中野繁『星雲星団の観測』恒星社厚生閣、1978年。ISBN 978-4769900559。
- 浅田英夫『星雲星団ウォッチング』地人書館、1996年2月。ISBN 978-4805205013。
- 渡部潤一『メシエ天体のすべて - 夜空に光るM1からM110まで』ニュートンプレス〈Newton別冊〉、2007年1月。ISBN 978-4315517910。