ポップアップ中の緑のアイコン部分が感謝の通知

感謝の通知とは、ウィキペディア上で前向きな反応を各利用者へ返すための機能です。履歴ページの小さく「感謝」と書かれたリンクを押すだけで、有益な編集をしてくれた他の利用者に感謝を示す通知を送ることができます。

MediaWikiプロジェクトでの生産的な貢献を後押しするために、ウィキメディア財団のWikipedia:Editor engagementチームがこの機能を開発し、2013年5月30日に英語版ウィキペディアに導入されました。

何のための機能?

編集

私たちは、反対や不承認を表明するのと同じように、お互いの編集に感謝を示すことが容易であるべきと考えています。現在、駄目な編集に対応することは簡単にできます。やるべきことは履歴ページの取り消しボタン(あるいは巻き戻しボタン)を押すだけです。これはこれで、荒らしや悪戯の蔓延から百科事典を守る良い仕事でしょう。

しかし、ある編集を良いと思ったときには、簡単にできる行為がありませんでした。その編集をした利用者の会話ページへ行ってメッセージを書き、「良かった」と伝えるしかありませんでした。この方法は少々ですが労力を要します。そのため、誤字訂正のような本当に小さな貢献に対しては現実的には行われないものです。このような小さな貢献も、バーンスターが送られるほどではないかもしれませんが、大抵の場合は歓迎されるものです。しかし、メッセージを書く時間が無いようなときでも、このような小さな貢献に感謝を示そうとするでしょうか?

相手の編集に「感謝」を伝えるための素早い方法が必要とされています。

使い方

編集

私たちが感謝と呼んでいるこの機能は、通知機能を使って感謝の気持ちを表現することを簡単にします。履歴ページや差分ページを見たときに以下のような表示があるはずです。

 
 
履歴または差分ページの感謝リンクにマウスカーソルを乗せると、このようなツールチップが現れます
 
感謝通知ボタンを押した後の様子

この機能のために、ログイン利用者による各編集には感謝リンクが取り消しリンクの隣に表示されます。(ツールチップが表示されるほとんどのブラウザで)マウスカーソルをこの感謝リンクに乗せると「この利用者に感謝の通知を送信する」という文章が出てきます。感謝リンクを押すと、「はい」「いいえ」とともに「この編集への感謝を公に示しますか? 」と表示されます。「はい」を押せば、その編集があなたによって感謝されたことを知らせる通知がその編集をした利用者へ送られます。「いいえ」を押せば中止となり、通知は送られません。(なお、乱用を避けるために、1分間に10人以上への感謝はできないようになっています。)

誰かがあなたに感謝すると、個人メニューのあなたの利用者名の横で通知を受け取ります。この通知には、感謝を示した利用者の名前、その利用者の会話ページへのリンク、あなたが編集したページ名、編集の一部または要約、あなたの編集の差分ページへのリンクが含まれます。「感謝をしてもらったことへの感謝」は必要ありません!

感謝リンクを押したときの「公に示しますか」という言葉は少し困惑させるかもしれません。これは、感謝の通知は相手にしか表示されないものの、感謝の操作は全てログとして記録されるということです。このログは特別:記録/thanksで見ることができます。ログを見れば誰でも、ある利用者が何回感謝を示したのか、あるいは受け取ったのか、さらに相手の利用者名も分かるようになっています。ただし、どのページの何の編集に対して行われた感謝なのかは、ログにも表示されません。

この機能が、良い貢献をする編集者へ感謝を示す便利な機能になること、ウィキペディアでの第一歩を踏み出している新規参加者を励ます機能になることを、私たちは望んでいます。

何ではないか

編集

私たちは、この機能を編集の公的な承認を示すために使うというより、単純で個人的なメッセージの内に留めたいと思っています。騒々しいと個人的に感じるようでしたら機能を停止させることもできます。

感謝リンクはウォッチリストや最近の更新には含まれません。履歴ページか差分ページのみで表示されます。

機能停止の仕方

編集

感謝の通知を受けとりたくない場合は、個人設定を変更することで、受け取る通知の種類から外すこともできます。あなたの個人設定「通知」タブを見てみてください。

通知機能の使い方のコツについては、FAQページもご覧ください。

関連項目

編集
  NODES