尋常

日本語

この単語の漢字
尋	常
じん 常用漢字	じょう 第五学年
音読み	音読み

発音

• (東京式) じんじょー [jìńjóó] (平板型 – [0])
• IPA^(?): [d͡ʑĩɲ̟d͡ʑo̞ː]
• (京阪式) じんじょー

名詞

尋常 (じんじょう)

1. 特に変わった点がなく普通であること。
   • 注．: 「尋常ではない」の様に否定の要素を伴って用いられる傾向がある。
2. 態度などが見苦しくないこと。しとやかで上品なこと。
   • 眼鼻立の尋常ないくらか長めの顔が、すらりとした体躯に比べて、へんに大きく見える女で、戦時中も終戦後も、いつも香水の匂いをさせていました。（豊島与志雄「落雷のあと――近代説話――」）
3. 態度などがいさぎよいこと。すなおなこと。
   • いざ尋常に勝負せよ。
4. (学校) 「尋常小学校」の略。

類義語

語義1:

• 正常、普通

対義語

語義1:

• 異常、異様

形容動詞

活用と結合例

尋常-だ 形容動詞活用表（日本語の活用）

ダ活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
尋常	だろ	だっ で に	だ	な	なら	(無し)

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
推量・意志	尋常だろう	未然形 + う
過去・完了	尋常だった	連用形 + た
否定形	尋常でない	連用形 + ない
自動詞化	尋常になる	連用形 + なる
言い切り	尋常だ	終止形のみ
名詞化	尋常なこと	連体形 + こと
仮定条件	尋常ならば	仮定形 + ば
様態	尋常そうだ	語幹 + そうだ

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古典日本語

形容動詞

尋 常（じんじゃう）

1. ありふれている。まともだ。
2. 立派だ。優（すぐ）れている。
3. 上品だ。
4. 潔（いさぎよ）い。

基本形	語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形	活用の種類
尋常なり	尋常	-なら	-なり	-なり	-なる	-なれ	-なれ	ナリ活用
			-に

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中国語

形容詞

尋 常 ( (簡): 寻常 ピンイン:xúncháng　注音符号:ㄒㄩㄣˊ　ㄔㄤˊ　閩南語:sîm-siông )

1. 普通の。尋常な。

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朝鮮語

名詞

尋常（심상）

1. 尋常。

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ベトナム語

形容詞

尋 常（tầm thường）

1. 平凡な。