Sát および sát も参照。

アイヌ語

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カナ表記 サッ

発音

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  • IPA(?): /sat/, [sat̚]

動詞

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sat (自動詞, 1項動詞)

  1. かわいた。乾燥かんそうした。水気みずけけた。
    • ホシキヤンチブ・/マクン・マサル・/アコエタイヹ・/ドタヌ・ヤンチブ・/サンケマサル・/アコエタイヹ・/ドタヌ・ヤンチブ・/サトタカ・/アコエタイヘ・/ドタヌ・ヤンチブ・/テイネ・オタカ・/アコエタイヹ・/ドタヌ・ヤンチブ・/オリリ・シタイキ・[1]
      hoski yan cip / makun masar / a=koetaye / tutanu yan cip / sanke masar / a=koetaye / tutanu yan cip / sat ota ka / a=koetaye / tutanu yan cip / teyne ota ka / a=koetaye / tutanu yan cip / orirsitayki
      先に上陸する船は/奥の浜辺に/引き上げられ/次に上陸する船は/手前の浜辺に/引き上げられ/次に上陸する船は/乾いた砂浜の上に/引き上げられ/次に上陸する船は/湿った砂浜の上に/引き上げられ/次に上陸する船は/波に打たれている。
    • チㇷ゚ オㇿ ウン オロ ウン サッ カㇺ ネ ヤ サッ チェㇷ゚ ネ ヤ ルラ ワ[2]
      cip or un oro un sat kam ne ya sat cep ne ya rura wa
      舟のなかに乾燥させた肉や魚を運び入れて、
    • 「チェㇷ゚ ネ チキ カㇺ ネ チキ サッ ワ オカ ウㇱケ アセ シネ アンチカㇻ[3]
      cep ne ciki kam ne ciki sat wa oka uske a=se sine ancikar
      「魚も肉も干しあがっているところを私たちが背負って行って、一晩
    • チェㇷ゚ サッ チェㇷ゚ ネ ヤッカ ウサ ミケルイ ネ ヤッカ[4]
      cep sat cep ne yakka usa mikeruy ne yakka
      魚は干し魚であっても、いろいろ身おろしした鮭であっても
    • アエパナㇰ ポロンノ ウサ シト ウサ サッ カㇺ ウサ サッ チェㇷ゚[5]
      aep anak poronno usa sito usa sat kam usa sat cep
      食べ物はたくさんの団子やら、干し肉やら、干し魚が、
    • サッ ワ イサㇺ。[6]
      sat wa isam.
      上がってしまった。
    • サッ チクニ アタ ア アタ ア ヒネ[7]
      sat cikuni a=ta a a=ta a hine
      乾いた木を集めて集めて、

活用

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人称 単数形 複数形
一人称 k(u)=sat sat=as
二人称 e=sat eci=sat
三人称 sat sat
不定称 sat=an sat=an

対義語

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  • teyne (ティネ)湿った

出典

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  1. 鍋沢元蔵 (1928), Nabesawa-1 yukar (1), in 中村裕; 遠藤志保, “鍋沢元蔵筆録ノート : 翻刻と訳注”, 国立民族学博物館所蔵 鍋沢元蔵ノートの研究, 2016-06-01, doi:10.15021/00006040 
  2. 平目よし (1969), “19-5 ウエペケㇾ「ユペッ イㇼワㇰ ウコイキ」(湧別の兄弟げんか)”, 第2年次調査研究報告書3/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  3. 平賀さだも (1969), “7-2 ウエペケㇾ「ケソラㇷ゚ カムイ イレス」(孔雀の神に育てられた)”, 第2年次調査研究報告書1/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  4. 貝澤とぅるしの (1969), “2-2 ウエペケㇾ「ランコ カッケマッ」(桂の木の女神)”, 第2年次調査研究報告書1/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  5. 平目よし (1969), “18-2 ウエペケㇾ「トパットゥミ オッタ アサハ トゥラ アエイッカ」(トパットゥミで姉とともに連れ去られた話)”, 第2年次調査研究報告書3/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  6. 平賀さだも (1969), “8-2 カムイユカㇻ「トピパカムイ ヤイェユカㇻ(ヘウルル)」(沼貝の神が自ら物語る)”, 第2年次調査研究報告書1/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  7. 木村きみ (1969), “21-4 ウエペケㇾ「モシㇼパサリヒタ ソアタイ タックス アㇻパアン」(斜里の村へ借金を請求しに私は行った)”, 第2年次調査研究報告書3/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 

英語

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動詞

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sat

  1. "sit" の過去形・過去分詞形。
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