プレイヤーの画面上に表示するテキストを操作する。
用法
/title
コマンドを使用すると、プレイヤー画面上に3ヶ所まで任意のテキストを表示させることができる。表示できる場所は、画面真ん中に中央揃えで大きく一行分のテキストを表示する「タイトル」、タイトルの下に小さく一行分のテキストを表示する「サブタイトル」、ホットバーの上の「アクションバー」の3ヶ所である。「サブタイトル」は「タイトル」が表示されている際にのみ表示されるが、「アクションバー」は独立して表示させることができる。
Java Editionでは使用するテキストの形式は、様々な装飾や値の代入などの機能が可能なJSONテキストである。一方Bedrock Editionでは、/title
で指定できるのはプレーンテキストでありJSONテキストを指定するには/titleraw
コマンドを使用する必要がある。
/title
ではこれらのテキストのフェードイン時間、表示持続時間、フェードアウト時間も設定することができる。これらの時間は各プレイヤーごとにそのクライアント側で保存されており、このコマンドを使用した際にのみ変化する。デフォルト値はそれぞれ10ティック(0.5秒)、70ティック(3.5秒)、20ティック(1.0秒)である。
またこれらのテキストはGUIの大きさに合わせてサイズが変化するが、テキストが長すぎる場合は改行することなく画面からはみ出てしまう。またJSONテキスト内に\n
を記述しても改行することはできず、改行の制御文字が表示されてしまう。
構文
- Java Edition
title <_targets> (clear|reset)
title <_targets> (title|subtitle|actionbar) <title>
title <_targets> times <fadeIn> <stay> <fadeOut>
- Bedrock Edition(プレーンテキスト用)
title <player: _target> <clear|reset>
title <player: _target> <title|subtitle|actionbar> <titleText: message>
title <player: _target> times <fadeIn: int> <stay: int> <fadeOut: int>
- Bedrock Edition(JSONテキスト用)
titleraw <player: _target> <clear|reset>
titleraw <player: _target> <titleLocation: TileRawSet> <raw json titleText: json>
titleraw <player: _target> times <fadeIn: int> <stay: int> <fadeOut: int>
構文の説明
... clear
- 指定のプレイヤーの画面上のテキストを削除する。
... reset
- 指定のプレイヤーのサブタイトルのテキストを空白に戻し、フェードイン、表示持続時間、フェードアウト時間をデフォルト値に戻す。
... subtitle ...
- 現在指定のプレイヤーにタイトルが表示されている場合は、今表示されているサブタイトルの内容を変更する。表示されていない場合は、次にそのプレイヤーにタイトルを表示する際に添えて表示するサブタイトルの内容を指定する。
... title ...
- 指定のプレイヤーにタイトルを表示する。表示が終了すると、設定したサブタイトルは破棄され空白に戻る。この際、各テキストの表示時間はリセットされない。
... actionbar ...
- アクションバーを指定のプレイヤーに表示する。現在すでにアクションバーが表示されている場合は、アクションバーのテキストの内容を変更する。
... times ...
- 指定のプレイヤーにおけるフェードイン、表示持続時間、フェードアウト時間を変更する。
引数
JE:<_targets>
:エンティティ
BE:_target: _target
:プレイヤー
- テキストを表示したり、表示時間を設定する対象のプレイヤーを指定する。
- プレイヤー名、ターゲットセレクターまたはUUID[Java Edition限定]で指定する。また、ターゲットセレクターはプレイヤーを指すものである必要がある。
JE: <title>
:JSONテキスト
BE: titleText: message
:CommandMessage・raw json titleText: json
:Json::Value
- 表示するテキストの内容を指定する。
- Java Editionでは、Raw JSONテキストで指定する。
- Bedrock Editionでは...
titleText: message
はプレーンテキストである必要がある。スペースやターゲットセレクターを含めることができる。 ゲームはテキスト内のセレクターを選択されたエンティティの名前の一覧に置き換える。エンティティが2体の場合では "name1 and name2"と、n体の場合では"name1, name2, ... and namen" となる。@here
は全てのプレイヤーとして解釈される。raw json titleText: json
はJSON オブジェクトで指定する。
JE: <fadeIn>
:時間・<stay>
:時間・<fadeOut>
:時間
BE: fadeIn: int
:int・stay: int
:int・fadeOut: int
:int
- フェードイン時間、表示持続時間、フェードアウト時間を指定する。Bedrock Editionではでは、必ずティック(ラグ無しで1⁄20秒)を単位として指定する。この際0以下の値は0として見做される。
- Minecraftの時刻で指定する。単精度浮動小数点数の末尾に単位を付けて表現され
Java Editionでは, it。
使用できる単位は以下の通りd
:ゲーム内での1日。24000ティックに相当する。s
:現実世界での1秒。20ティックに相当する。t
(デフォルト、省略可):1ティック。デフォルトの単位である。
.5d
は12000 に相当する。
Bedrock Editionでは, it must be a 32-bit integer number.ここで、値の定義域は-2147483648以上2147483647以下である。
結果
コマンド | トリガー | Java Edition | Bedrock Edition |
---|---|---|---|
任意 | 引数が正しく指定されていない | 構文解析不能 | 構文解析不能 |
player: _target がプレイヤーの種類のターゲットセレクターでない | - | 失敗 | |
<_targets> ・player: _target に対応するプレイヤーが一人もいない | 失敗 | ||
成功時 |
出力
コマンド | エディション | 状況 | 成功回数 | /execute store success ... | /execute store result ... |
---|---|---|---|---|---|
任意 | Java Edition | 失敗時 | 0 | 0 | 0 |
成功時 | 1 | 1 | 対象のプレイヤーの人数 | ||
Bedrock Edition | 失敗時 | 0 | N/A | N/A | |
成功時 | 対象のプレイヤーの人数 | N/A | N/A |
使用例
以下のコマンドでは、太字で「第一章」とタイトルを表示し、その下に灰色の斜体で「物語が始まる...」とサブタイトルを表示できる。
- Java Editionでは:
/title @a subtitle {"text":"物語が始まる...","color":"gray","italic":true}
/title @a title {"text":"第一章","bold":true}
- Bedrock Editionでは(プレーンテキスト):
/title @a subtitle §7§o物語が始まる...
/title @a title §l第一章
- Bedrock Editionでは(JSONテキスト):
/titleraw @a subtitle {"rawtext": [{"text":"§7§o物語が始まる..."}]}
/titleraw @a title {"rawtext": [{"translate":"§l第%%s章","with":["一"]}]}
歴史
Java Edition | |||||
---|---|---|---|---|---|
1.8 | 14w20a | /title が追加された。 | |||
1.11 | 16w32b | /title でアクションバーにもテキストを表示できるようになった。 | |||
1.19.4 | 22w03a | /title で時間を使用する際に使用する引数の型が、普通の数値(単位はティックで固定)から時間専用の型に変更された。 | |||
Pocket Edition | |||||
1.0.5 | alpha 1.0.5.0 | /title が追加された。 |